気がつけば10月下旬になり、そろそろ年末を感じる頃になりますね。今年は消費税10%になり、お財布の紐が固くなっている方も多いかと思います。

12月は1年の中でもお金が大きく動く時期ですので、しばらくは年末に備えたやりくりと行動が出費を減らすカギとなりそうです。年末年始をお得に年末年始を乗り切るためには、これから年末に向かって情報や行動をどのようにするのかがカギとなるでしょう。

年末までに早めに手配をしておきたいものに、年末年始の帰省旅行で使うチケットがあります。新幹線や飛行機は早割を利用することで、座席の確保と割引運賃で利用することができます。ただし、チケットによっては変更が利かない場合があるので、予約の際に注意事項をしっかりと読んでから決済しましょう。

そして早割にはお歳暮や年賀状印刷、クリスマスケーキ、おせちがあります。お歳暮はスーパー系で注文すると、早割に加えてスーパーのポイントも貯まるのでお得です。また酒類を除く飲食料品は軽減率の対象となり、消費税率が8%になることもお歳暮選びのポイントとなるでしょう。

そして裏ワザ的に使えるのが、「ふるさと納税でお歳暮を贈る」方法です。ふるさと納税は、自治体へ「寄附」をすると、自己負担分の2000円を除いた金額が所得税や住民税から控除され、寄附金額に応じた地方の特産品などの返礼品がもらえる制度です。ふるさと納税ポータルサイトなどでもお歳暮対応ができる自治体を掲載していますので、検討してみてはいかがでしょうか。

ふるさと納税のお歳暮対応は、11月中に締め切るところが多いので、申し込みは早めがおすすめです。そろそろ1年の所得がわかることですので、そこから寄附金の上限を割出して、申し込みをしましょう。ふるさと納税は、今年の6月に寄附金額の3割以内、地場で生産されたものであることなど、規定が設けられました。

しかし、生鮮食品はその地元では安く手に入るものでも、その地元でしか売られていなかったり、売られる場所によっては高額になるものもありますので、見極めてから贈ればまだまだお得に利用できるでしょう。

また、お歳暮にしなくても年末年始のおせち材料やパーティー材料を今からふるさと納税を利用して、お取り寄せ感覚で揃えるのも手です。生ものなど日持ちがしないものは必ず日時指定ができる返礼品にして、必要な時に届くように手配しましょう。

クリスマスケーキやおせちにも早割がありますが、人気の商品はすぐに予約で埋まってしまうので、きになる商品があれば早めに予約を済ませましょう。 そして、年賀状印刷を早めに済ませることで、早割だけではなく年末に慌てる必要もありません。

不要品も年末の大掃除に処分するよりも、今のうちから処分をすることで、買取の順番待ちや粗大ゴミの処分の申し込みにも余裕が持てます。フリマアプリやオークションで売るにしても、忙しい年末より時間に余裕がある時期の方がおすすめです。

これから年末に向かってどのように過ごすかで、年末の慌ただしさの中にも時間とお財布の余裕が変わってきます。何をいつどのように手配するのかをリスト化しておくのもいいでしょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している