The Linux Foundationは、データのプライバシーや信頼性確保のためのオープンソースプロジェクト「Alvarium」を設立する意向を、スペインのバルセロナで開催されているIOT Solutions World Congressにおいて28日(現地時間)、発表した。プロジェクト公式ページも設置、コンセプト動画はYouTubeに設置してある。

プロジェクトは、透明性や信頼性を高めるために、異種間システムにまたがるData Confidence Fabric(DCF)の構築をオープンソースのフレームワークで実現することを目的としている。Dell Technologiesがプロトタイプのコードを提供しており、ArmやIBM、次世代プロトコル開発の非営利組織IOTA Foundationやモバイルエッジサービス開発のMobiledgeX、リアルタイムデータマネジメントのOSIsoftやUnisysなど各分野からの協力を得ている。

Dell Technologiesによる初期プロトタイプの概要は、公式サイト内にパワーポイント形式で纏められている。エッジから上がるデータにメタデータやポリシーを付与し、データ所持者によるアクセス承認(AuthZ)を含む枠組みが記されている。各段階の信頼性に応じて、データはスコアリングされる仕組みも用意するものだ。プロジェクトは、次期四半期にスタートする予定。