ストラタシス、3Dプリンタでの生産に適用可能な3種類の新材料を発表

Stratasys(ストラタシス)は、3Dプリントによる生産グレード・カスタム・ツーリング/パーツに対するニーズに対応することを目的に、高い耐久性、耐熱性、耐薬品性を備えた3種類の新しいFDM熱可塑性プラスチックを発表した。

発表された1つ目の材料はFortus F900 3Dプリンタ向けに開発された独自開発のAntero高性能ポリマー・ポートフォリオの2番目のPEKK(ポリエーテルケトンケトン)ベース・ポリマー「Antero 840CN03」で、安定した静電気放電(ESD)性能と低いアウトガス性、高い耐摩耗性を有するため、耐熱性や耐薬品性の高いパーツの3Dプリンティングニーズに対応しており、特に航空宇宙/産業アプリケーションに適しているという。

2つ目の材料はF370 3Dプリンタ向けに開発されたナイロンベースの材料「Diran 410MF07」で、炭化水素ベース化学薬品への耐性、滑り抵抗を低減する平滑表面に加え、高い靭性と低摩擦性を提供するという。3つ目の材料もF370 3Dプリンタ向けで、アディティブ・マニュファクチャリング材料のアウトガス性と静電気散逸性へのニーズに適合するFDM熱可塑性プラスチック「ABS-ESD7」で、静電気に敏感なアプリケーション向けに開発されていることから、粉末、粉塵、微粒子などの他の材料への放電や誘引を防止することができるようになるとしている。

なお、同社では、これらの材料は自動車や航空宇宙などにおけるアプリケーションの製造要件に対応可能であり、先進的治具、固定具、ツーリング、プロトタイプ、最終製品など製造が可能になるとしている。