キリンビバレッジは28日、深谷市、埼玉県深谷警察署、埼玉県寄居警察署と「防犯活動に関する協定書」を締結し、自動販売機を活用した地域防犯への取り組みを進めることを発表した。

キリングループは、"健康" "地域社会" "環境"の3つの社会課題に取り組むことをCSV(Creating Shared Value)に掲げているが、同グループのキリンビバレッジの取り組みである「みまもり自動販売機」は、飲料メーカーでは初になるという独自の小型カメラを開発し、これを内蔵する自動販売機を地域社会の防犯への取り組みとして展開するものだ。

  • 「みまもり自動販売機」とステッカー貼付のトラックのイメージ(同社資料より)

    「みまもり自動販売機」とステッカー貼付のトラックのイメージ(同社資料より)

2018年に開始した西新井警察署管内での取り組みは、今年9月には30台へと到達。1年間で複数回の画像提供が実施されるなど、地域の防犯に貢献している。今回の協定書締結により、埼玉県深谷警察署、埼玉県寄居警察署の各警察署とともに、深谷市とは全国初となる行政との取り組みを行うことになる。

公園などの公共施設や通学路に設置することで、地域の防犯活動を促進するほか、自動販売機への商品運送にも社用車に「こども110番の車」のステッカーを貼り走行し、周囲に「みまもり自動販売機」の存在をアピールすることで、地域犯罪の抑止力を高めて行く。