さまざまな手技によって血行を改善し、体の痛みや不調を和らげる「あん摩マッサージ指圧師」。癒やしのプロとして、施術所や介護施設・スポーツ施設などのさまざまな所で活躍しています。今回は、グラウベ整骨院の本郷院で勤務されている高久真由美さんに、あん摩マッサージ指圧師の仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

■患者様の喜びが、何よりのやりがい

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私は「あん摩マッサージ指圧師」に加えて「鍼灸(しんきゅう)師」の資格も取得しているので、マッサージや鍼(はり)の治療施術を行っています。適切な治療を行うためには、まず患者様の体の不具合を詳しく知ることが大切です。初めてご来院された方には治療前に問診を行い、また再来の患者様にも適切なコミュニケーションをとりながら、患者様一人一人に応じた施術を行っています。

<一日のスケジュール>
08:30 出社。着替え後、院内の掃除などを行う
09:30 治療施術を開始
13:00 休憩
14:00 治療施術の再開
17:30 お客様のカルテを記入し、帰宅

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

いろいろな方と出会える楽しさもありますし、施術後に症状が改善して喜んでいらっしゃる患者様のご様子を目の当たりにできることもやりがいにつながっています。

「どこで治療を受けても治らなかったのに、グラウベ整骨院の治療で治りました」と仰っていただけた時はうれしかったです。指圧やマッサージは、患部に直接触れながら、患者様にしっかりと向き合って治療を進めていくものなので、それまで飲み薬や貼り薬で対処していた方からすると、よりご満足いただきやすいのだと思います。治療にはさまざまな種類があるので、ご自身の症状に合った治療方法に出合えることが大切だと感じています。

また、スポーツをしていらっしゃる方から「万が一けがをしてもここで診てもらえるから、安心して打ち込める!」と仰っていただけた時は、私達を信頼してくださっていることが実感できてとてもうれしかったです。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

精一杯施術を行っても患者様の症状がなかなか改善しないこともあります。これが大変であり、つらい部分かもしれません。また、自分がけがや故障でコンディションが悪い時でも全力で患者様への施術をしなければなりません。施術には腕や指の力を使いますし、立ち仕事なので、体力面も求められます。

指圧やマッサージは人と人との間で行われるため、“施術者と患者様との相性”というものがあり、どうしてもフィーリングが合わないこともあります。働き始めた当初はフィーリングが合わないことで落ち込んでしまうこともありましたが、経験を積み重ねることで「技術力の有無」と「相性の良しあし」を区別して考えられるようになりました。

■マッサージの専門学校で学んだ「東洋医学」「西洋医学」

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

中学高校ともに運動部に所属しており、けがをした時に治療してもらうことがありました。また、試合や練習前は友人とマッサージをし合っていました。それが、マッサージに興味を持ち始めたきっかけです。

高校卒業後はスポーツの指導者を目指して、スポーツインストラクターの専門学校へ進学したものの、スポーツクラブでアルバイトをしたり、授業の一環でマッサージについて学んだりすることで、「指導よりもケアのほうが自分には向いているのかもしれない」と考えるようになりました。

専門学校を卒業後に、総合病院でリハビリ治療の補助業務にあたっていたのですが、その仕事を通して「健康な方に対してだけではなく、体を痛めている方に対するケアもやりがいがあるな」と感じ、マッサージの仕事も視野に入れていきました。

指圧やマッサージは男女関係なく一生続けられる仕事であり、生活に困らない位の収入も得られるという現実面も考えた結果、マッサージの専門学校へ通うことを決断しました。そして、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師の国家資格を取得し、現在に至ります。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
専門学校では、あん摩マッサージ指圧や鍼灸の施術をする上で欠かせない「東洋医学」の知識や技術はもちろんのこと、「西洋医学」の領域である体の構造や仕組み、病気の特徴などについても学びました。両方学べたおかげで、体について、より理解が深まったと思います。


Q6. 高校生のときの経験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代フェンシング部に所属していたことが、現在の仕事につながっていると感じます。人間の体に興味を持つきっかけにもなりましたし、自分がスポーツを経験していたからこそ、患者様の「けがを治して早く復帰したい」というお気持ちを理解し、寄り添うことができるのだと思っています。

■エネルギーに満ちた高校生だからこそ、いろいろな経験をしてほしい

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

体力に自信がある人や、人と話すことが好きな人です。患者様と信頼関係を築き、安心して施術を受けていただくためには円滑なコミュニケーションが欠かせません。また、患者様に喜んでいただきたいというサービス精神も求められると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

興味を持てることや楽しそうだなと思えることを見つけたら、まずは実際に取り組んでみてください。今はインターネットで情報を検索すれば、経験せずとも知識は得られます。しかし、自分で経験したからこそ学べることは、たくさんあります。特に高校時代は、感受性や吸収力が高く、エネルギーにも満ちあふれている時期。これらの力を全部発揮して自分の身をもって学んだことは、無駄にはなりません。

あん摩マッサージ指圧師は幅広い年齢層の患者様と接することになるので、高校時代からさまざまな世代の人ともたくさんコミュニケーションをとっておくこともおすすめです。
 
 
スポーツインストラクターの専門学校に通ったり、総合病院で働いたりと、さまざまな経験を経てあん摩マッサージ指圧師になられた高久さん。自分に合った道を見つけるためには、まず自分自身を知ることが大切です。みなさんも、自分がどんなことにやりがいを見いだせるのか、何に向いているのかを知るために、今のうちからいろいろな経験を積み重ねてみてください。
 
 
【profile】グラウベ整骨院 本郷院 高久真由美