オッポ(OPPO)が日本オリジナルモデルとして投入した「Reno A」は、FeliCaや防水・防塵性能を搭載するなど、日本市場に合わせて独自に開発されました。3Dゲームのプレイも快適な高い性能を備え、なおかつ税別価格が3万5,000円程度とコストパフォーマンスが非常に高いスマートフォン。そのReno Aの機能・性能をチェックしていきましょう。

スタンダードな外観も、有機ELの大画面を採用

まずはReno Aの外観ですが、サイズは幅75.4×高さ158.4×厚さ7.8mm、重さ169.5gとなっています。実際に手に持った印象としても、6インチクラスのディスプレイを搭載した最近のスマートフォンとしては、標準的なサイズ感。コンパクトさを強く求めるのでなければ、不満は出ないように感じます。

  • OPPO Reno A

    Reno Aの正面。6.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、しずく型のノッチで高い画面占有率を実現するなど、低価格ながら大画面を重視しているのが分かる

ディスプレイは6.4インチで、解像度がフルHD+(2,340×1,080ドット)の有機ELを採用するなど、この価格帯としてはかなり力が入っている印象です。オッポ製のスマートフォンが多く採用している水滴型のノッチによって、91%という高い画面占有率を実現しているのもポイントといえるでしょう。

また、最近のオッポ製端末で搭載が増えている、ディスプレイ内蔵型の指紋センサーもしっかり装備。背面や側面に指紋センサーがなく、カメラ部分以外はフラットですっきりしたデザインを実現しています。

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    最近のオッポ製端末と同様に、指紋認証用のセンサーはディスプレイ中央下部に内蔵

本体カラーはブルーとブラックの2色で、ともに落ち着いた色合い。いずれも、日本で街頭調査などをした結果から採用したカラーとのことで、そうした点からも日本市場に対する力の入れ具合を見て取れます。

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    背面には指紋センサーがないので、すっきりしたデザイン。ブラックはスタンダードな色合い

本体下部には充電などに用いるUSB Type-C端子に加え、イヤホン端子も用意されています。イヤホン端子のないスマートフォンが増え、ワイヤレスイヤホンを使うユーザーが急増している昨今ではありますが、手持ちのイヤホンをそのまま利用できるのはやはりメリットではないでしょうか。

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    本体底面にはUSB Type-Cのコネクタに加え、イヤホン端子も装備

FeliCaに防水、国内を意識した機能と性能

Reno Aは日本オリジナルとして開発されたモデルということもあり、カラー以外にも日本のユーザーを強く意識した機能が多く備わっています。

中でも大きいのが、FeliCaを搭載し「おサイフケータイ」が使えること。消費増税に伴い、経済産業省が実施しているポイント還元制度「キャッシュレス・消費者還元事業」によって、スマートフォンを活用したキャッシュレス決済が大きな注目を集めていますが、やはり「Suica」などFeliCaベースの電子マネーは、QRコード決済よりもすばやく決済できるだけに、この対応はとても嬉しいポイントです。

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    ある意味、Reno A最大のポイントともいえるFeliCaの搭載。背面中央にFeliCaマークがある

SIMフリースマートフォンを提供する海外メーカーの多くは、FeliCaへの対応に消極的(FeliCaはほぼ日本以外では使われておらず、コストもかかるから)。よって、FeliCa対応のSIMフリースマートフォンは特に選択肢が少ないのが現状です。それだけに、2018年に投入された「R15 Pro」に続いて、FeliCa対応機種を投入したオッポの対応にはとても好感が持てます。

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    「おサイフケータイ」アプリを使って決済できるだけでなく、電子マネーカードの残高読み取りも可能

もう1つ、日本での利用を意識しているのが、IP67の防塵・防水性能を備えていることです。国内メーカー製のスマートフォンで一般的なIP68の防塵・防水性能には至りませんが、それでもスマートフォンに水がかかってしまうなど、日常生活での利用シーンにおける不安は十分解消できるといえます。

さらにもう1つ、国内で利用する上での重要なポイントとして、周波数帯(バンド)とVoLTEの対応が挙げられます。Reno Aは4社(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のVoLTEに対応するほか、楽天モバイルが持つ1.7GHz帯(バンド3)と、国内大手3社の帯域のうち1.5GHz帯(バンド11/21)を除くバンドに対応。

最近では減ってきたとはいえ、かつてKDDI(au)の主要なバンドやVoLTEに非対応、あるいは対応が非常に遅れた端末が多く存在しただけに、大手4社のバンドやVoLTEにほぼ対応してきていることの安心感は高いといえます。

かなりの部分で日本を意識したReno Aですが、あえて欲を言うならば、国内でのニーズが根強いストラップホールが欲しかったところです。もちろんストラップホールの付いたケースを装着すればよいのですが、筆者のようにケースを付けると横幅が増して持ちづらく感じるユーザーもいいます。国内専用をうたうのであれば、そこまで煮詰めてもよかったのでないでしょうか。

デュアルカメラとセルフィーに注力したカメラ

続いて、オッポが力を入れているカメラ機能を確認してみましょう。Reno Aのメインカメラはデュアルカメラ構造ですが、撮影自体は1,600万画素のカメラが担当。もう一方の200万画素カメラは、背景をぼかしたポートレート撮影をするため、距離の測定に用いられます。

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    メインカメラは1,600万画素+200万画素のデュアル構造。実際の撮影は1,600万画素のカメラが担う

最近のスマートフォンでは複雑化が進むカメラ機能ですが、Reno Aでは通常選べる設定を「写真」「動画」「ポートレート」の3種類にまとめ、それ以外はメニューを呼び出して選ぶ形です。また、被写体を自動判別する機能も搭載されているので、手軽にきれいな写真を撮れるようになっています。

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    デュアルカメラを活用したポートレート撮影で、背景をぼかした写真を簡単に撮影できる。ただし被写体にはけっこう近づく必要があるようだ

デュアルカメラを活用したポートレート撮影で、背景をぼかした写真を簡単に撮影できる。ただし被写体には結構近づく必要があるようだ

「ダズルカラーモード」を搭載しているのも、Reno Aが備えるカメラの特徴。これはAI技術によって、写真をピクセルレベルで補正して自然な色合いを実現するというもの。実際に撮影してみると、明るすぎて白飛びしてしまうシーンや、被写体が暗く写りがちなシーンなどで、効果を発揮してくれる印象です。

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    ダズルカラーモードをオフにして撮影した写真

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    ダズルカラーモードをオンにして撮影した写真。暗い部分が明るく、自然な色合いで写った

そしてフロントカメラは2,500万画素と、セルフィーに力を入れているオッポだけあって、メインカメラより高い画素数を備えています。もちろん美顔機能も、目や鼻、顔の輪郭など細かな部分のカスタマイズが可能。セルフィーにこだわる人には、とても有益な機能といえるでしょう。

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    フロントカメラは、メインカメラより画素数が高い2,500万画素のイメージセンサーを搭載。オッポが力を入れる美顔機能もしっかり搭載

3Dゲームも十分楽しめる性能の高さ

Reno Aでもう1つ、力が入れられているのが基本性能です。Reno Aはチップセットにクアルコムの「Snapdragon 710」、6GBのRAMを搭載しており、これは2018年12月に発売された「R17 Pro」と同じスペック。ハイエンドモデル向けのチップセット「Snapdragon 855」を搭載した「Reno 10x Zoom」と比べれば性能は落ちますが、それでもカメラなどの性能が違うとはいえ、発売当初は7万円近い価格だったR17 Proと同等の性能を、3万円台で実現しているのには驚きがあります。

この高性能を生かし、注力しているがゲームです。Reno AにはReno 10x Zoomと同じ「ゲームブースト2.0」が搭載されており、ゲーム中にジャマになりがちなアプリの通知や通話着信をブロックするだけでなく、描画速度やタップの反応速度をアップすることで、高度な3Dゲームを快適に楽しめる環境を実現しています。

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    快適なゲームプレイを実現する「ゲームブースト」は2.0にバージョンアップ。高度な3Dゲームなども十分快適にプレイできるようになっている

ちなみにストレージは、通常のSIMフリー版は64GBですが、楽天モバイルオリジナルの「Reno A 128GB」は名前の通り、128GBに増量されています。両モデルとも最大256GBのmicro SDに対応しているので、いざとなったら増量できるのは強みといえるでしょう。Reno AはデュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)対応で、microSDは一方のSIMスロットと排他利用となる点には注意が必要です。

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    SIMスロットはDSDVに対応し、幅広い携帯電話会社のSIMを利用可能。microSDは一方のSIMスロットと排他利用

Reno Aはこれだけの機能・性能を備え、FeliCaにも対応しながら3万円台という値段は、驚異的なコストパフォーマンスといえるでしょう。これまで「安くてもFeliCaが使えないから」といった理由で海外製のSIMフリースマートフォンを敬遠してきた人も、Reno Aなら安心して購入できるのではないでしょうか。