エンワールド・ジャパンは10月24日、「転職による年収・キャリアの変化」に関する調査結果を発表した。調査は9月5日~11日、同社に登録する年収800万円以上の正社員1,332名(外資系企業58%、日系企業42%)を対象にインターネットで行われた。

  • 転職による年収の上がり幅

    転職による年収の上がり幅

はじめに、直近の転職による年収の変化を聞いたところ、外資系企業社員で74%、日系企業社員で52%が「年収が上がった」と回答。どれぐらい上がったのかを教えてもらったところ、外資系・日系企業社員ともに「100万円以上~299万円以下」(外資系53%、日系46%)が1位に。次点は、外資系企業社員は「300万円以上」(21%)であるのに対し、日系企業社員は「50万円以上~99万円以下」(24%)という結果となった。

一方、「年収が下がった」という人の下がり幅については、外資系・日系企業社員ともに、1位は「100万円以上~299万円以下」(外資系34%、日系45%)、2位が「300万円以上」(同33%、30%)だった。

次に、転職回数について調べたところ、外資系企業社員では3回以上が67%、5回以上が34%を占める結果に。一方、日系企業社員は0~2回が53%と過半数を占め、外資系企業社員の方が圧倒的に転職回数が多いことが明らかに。また、直近の転職についてどのような資本形態の会社間での転職であったのかを聞くと、外資系企業に勤めていた人の7割(69%)が外資系企業に、日系企業に勤めていた人の7割(67%)が日系企業へ転職していることがわかった。

  • 転職先の資本形態を選んだ理由

    転職先の資本形態を選んだ理由

転職経験者に対し、なぜ、その資本形態の会社を選んだのかを尋ねたところ、外資系企業を選んだ人の理由としては、「給与が高い」(外資系企業から外資系企業への転職者50%、日系企業から外資系企業への転職者54%)が最多に。このほか、日系企業を選んだ人よりも多かった理由として、「専門性を磨ける・スキルを身に付けることができる」(同40%、40%)、「語学力を活かして働ける・グローバルなフィールドで活躍することができる」(同38%、39%)、「働き方の自由度が高い(フレックスタイム制・テレワーク・副業など)」(同26%、30%)、「ワークライフバランスが良い(残業時間・休暇取得など)」(同23%、27%)などがあがった。

一方、日系企業を選んだ人の理由としては、「希望の仕事内容や給与の条件に合うのが現在の会社だった」(外資系企業から日系企業への転職者38%、日系企業から日系企業への転職者35%)が最多に。このほか、「将来的な安定性がある」(同22%、19%)と「福利厚生が充実している」(同8%、同9%)で、外資系企業を選んだ人を上回った。