東京モーターショー2019のMEGA WEB会場で開催される「FUTURE EXPO」に展示される予定のトヨタ自動車の新しい移動体験を提供するコンセプトカー「LQ」。これに、JOLEDとデンソーが共同で開発した車載用フレキシブル有機ELディスプレイが、メーターとして組み込まれたことをJOLEDが明らかにした。

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    トヨタ自動車のコンセプトカー「LQ」

JOLEDのフレキシブル有機ELディスプレイは、印刷法を採用することで、有機ELの自発光や高コントラストといった特長に、薄型、軽量、そして曲げられる、といった特長を付与するほか、真空蒸着など複雑なプロセスを必要としないため、生産工程をシンプルにすることができ、かつ多様な画面サイズに対応可能として、さまざまな分野での活用が期待されている。

今回デンソーは、こうした印刷法による有機ELディスプレイの特長を生かし、従来にないメーターデザインを実現。コンセプトカーが提案する革新的で意匠性の高い室内空間の実現に寄与したという。

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    LQのコックピット

また、LQはAIエージェントと自動運転を組み合わせることで、新しい移動体験を提供することを目指したコンセプトカーで、2020年に開催される東京五輪の聖火リレーの隊列車両やマラソン競技などの先導車として数台が導入される予定のほか、大会期間中は東京・台場ならびに豊洲周辺で体験試乗会が開催される予定だという。

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    JOLEDとデンソーが共同開発した有機ELディスプレイを用いたメーター