インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月21日、今年5月1日に運用を開始した白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)に、米テスラ製産業用リチウムイオン蓄電池「Powerpack」を導入し、11月1日より稼働を開始すると発表した。

  • 白井データセンターキャンパスに設置したPowerpack

同データセンターでは、エネルギー効率が高い「外気冷却空調」とAIによる空調制御などの省エネ技術を導入することで、電力利用効率の最適化を図っているが、外気冷却が利用できない夏季は日中に電力ピークが発生するため、電力需要(負荷)を平準化できていないことが課題となっていたという。

この課題を解決するため、リチウムイオン蓄電池の特性を生かしたピークカット制御を利用することで電力需要を平準化し、低コスト化や環境貢献に取り組んでいく。

具体的には、Powerpackが持つバッテリーの運転制御機能により、夜間に割安な電気を購入し、蓄電した電気を昼間のピーク時間帯に放出して、電力需要の平準化を図る。自律的にピークカットを実現することで、デマンド料金を低減する。

  • データセンターの電力需要とピークカット・ピークシフト

同社は今後、データセンターのエネルギーリソースとして、蓄電池の活用シーンを拡大していく計画。