松山智一

10月20日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00~※この日は23:25~)は、異色の経歴を持ち、ニューヨークでアートの歴史に名を刻む気鋭のアーティスト・松山智一(43歳)に密着する。

「僕がアートで目指すのは高級なお寿司じゃなく、最高のカリフォルニアロール」と語る松山。ニューヨークを拠点に世界で活躍するが、日本ではほぼ活動歴がなく無名に近い存在だ。なぜなら、大学卒業後、25歳で単身アメリカに渡り、独学で絵の勉強をしたという異色の経歴のため。日本でのアーティストとしてのキャリアは無く、アメリカでゼロからアーティストとしてのキャリアを歩み始めた。

彼の作風は、とにかく既存の価値観に囚われないということ。

“ファッションモデルが佇む北欧家具に囲まれた部屋には、ピカソなど西洋の巨匠たちの絵画が飾られ、その周りで葛飾北斎や伊藤若冲など日本画の動物たちが躍動的に踊る”

西洋と東洋、過去と現在、両極にあるものを掛け合わせ再構築するという手法は、インターネット上に情報が溢れ、SNSでは国境さえも曖昧な今の世界を描写している。

彼の作風は徐々にアート好きのニューヨーカーに受け入れられ、瞬く間に注目を浴びる存在となった。

そして今年9月、彼の夢でもあった大きな仕事が舞い込んできたという。ニューヨークのソーホー近くにある「レガシー」と呼ばれる巨大な壁画「バワリーミューラル」の制作だ。

1980年代にキースへリングが描いた横幅約26m、高さ約6mの巨大な壁画。この壁は一躍有名となり、現在、数々のアーティストによって1年に2、3回のペースで上書きされ、その歴史を重ねている。去年、あの世界的にも有名なストリートアーティスト・バンクシーもこの壁画に作品を描いた。

今回、松山は、そんな現代アートの本場ニューヨークで認められた者しか描くことを許されない壁に、作品を描くことに。

番組では、残暑厳しい炎天下で14日間の壁画制作に密着。壁があるのは、1日に数万人が行き交う大通り。アートに関して目の肥えたニューヨーク市民の目にさらされながら、松山は何を感じ、最後にどのような作品を描きあげるのか? 文化の壁に阻まれながらも、孤軍奮闘し続けた松山。アート界の風雲児が、今表現するものに迫る。