ドライブ[2019.10.18 UP]


中型トラックを運転するにはどんな免許が必要?中型免許と準中型免許の違いは何?

中型トラックを運転するにはどんな免許が必要?中型免許と準中型免許の違いは何?グーネット編集チーム

一般的に積載量が4トン程度のトラックを「中型トラック」と呼びます。トラックには他にも小型・大型などの分類がありますが、それぞれに必要な免許などが異なります。

今回は、中型トラックの定義や運転に必要な免許、そして免許取得の方法を解説していきます。


中型トラックとは?サイズや種類は?


トラックは、小型、中型、大型の3種類に分けられています。一般的にそれぞれ積載量によって分類されており、小型トラックは積載量が2トン以下、中型トラックは積載量が4トン程度、大型トラックは積載量が10トンのものを指します。

ただし、これらの分類は法律で決まっているわけではなく、一般的に利用されている名称とその分類となっています。なお、車両法では普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車という区分になり、トラックは普通自動車に入ります。

また、自動車の免許制度(道路交通法)では、中型車や準中型車という区分がありますが、中型トラックという場合の中型の意味合いは自動車の免許制度上の区分とは関係ありません。


2017年改訂!中型トラックを運転できる免許とは?


中型トラックを運転したいときは、どの免許を持っていれば運転できるのでしょうか。

2017年3月12日から、新しい免許制度ができたことにより、それまでの普通自動車、中型自動車、大型自動車という区分が変わって、普通自動車と中型自動車の間に準中型自動車が創設されました。
大きさについてですが、準中型自動車とは、以下の条件を満たす自動車を言います。

・車両重量3.5トン以上7.5トン未満
・最大積載量2.0トン以上4.5トン未満
・乗員定員10人以下

一方、中型自動車とは、以下の条件を満たす車両です。

・車両重量7.5トン以上11.0トン未満
・最大積載量4.5トン以上6.5トン未満
・乗員定員29人以下

中型トラックは積載量が4トン程度なので、一見、準中型自動車免許を持っていれば運転できそうに見えますが、いわゆる中型トラックと呼ばれているものの多くは積載量が4トン、車両総重量は8トン程度のため、準中型免許では運転できません。

つまり、中型トラックを運転できるのは、中型免許以上の免許となります。
また、2007年6月1日までに普通免許を取得した人も、現在では中型免許(8トン限定)となるため、車両総重量が8トン未満の中型トラックであれば運転が可能です。


中型免許取得方法(条件、費用、難易度など)

中型免許取得方法(条件、費用、難易度など)グーネット編集チーム

中型免許の取得方法は、大きく分けて「教習所に通う」「免許試験場で技能試験を受験する」という2つになります。

ただし、中型免許を取得するにはいくつかの条件がありますので、取得方法や費用、難易度などと合わせて説明します。


中型免許取得の条件


中型免許を取得するには、以下の6つの条件を満たす必要があります。

1.年齢
満20歳以上となっていること。

2.普通免許、大型特殊免許、中型免許(8トン限定)いずれかを取得
上記3つのうちいずれかを取得し、取得してから2年以上経っていること(なお、免許停止期間は除く)。

3.視力
両眼の視力が0.8以上あり、片眼の視力が0.5以上あること(眼鏡、コンタクトも使用可能)。
また、遠近感・立体感の判断能力である「深視力」の検査で、誤差が平均2センチ以下であること。

4.色彩識別
交通信号機などの赤色、黄色、青色などを識別できる認識能力があること。

5.聴力
10メートル離れた状態で、90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器も使用可能)。

6.運動能力
自動車の運転に障害を及ぼす身体障害がないこと。


中型免許取得の方法


先述の通り、中型免許の取得方法は3つあるので、それぞれご紹介します。

1.教習所に通う
普通免許、または大型特殊免許を取得している場合は、免許を取得して2年経ってから教習所に通います。
教習所で十数時間の学科講習と技能講習、技能試験を受けて仮免許を取得し、技能卒業検定に合格したら、免許試験場での適性検査に通過後に中型免許が交付されます。

中型免許も、普通免許と同様に合宿教習をおこなっている教習所がありますので、短期間での取得を目指す人はそういった教習所を探してみるとよいでしょう。

また、中型免許(8トン限定)の限定解除も教習所でおこなえます。
平成19年6月1日以前に普通免許を取った人は、中型免許(8トン限定)を取得しているため、限定を解除すれば通常の中型免許として使用することが可能です。

この場合は、教習所で数時間の技能講習と審査を受け、免許試験場で事務手続きをおこなう、という手順となります。

平成19年6月2日以降平成29年3月11日までに普通免許を取得した人された方については、限定条件付きの準中型免許を持っていることになります。
限定条件が解除されれば、条件のない準中型免許になりますので準中型免許から、中型免許にステップアップすることが可能です。

2.免許センターで一発試験を受ける
中型免許を取得するには免許センターで一発試験を受ける方法もあります。
受験する条件等は教習所に通って中型免許を取得する方法と同じく、普通免許もしくは大型特殊免許の取得から2年が経過、中型免許(8トン限定)を持っていれば誰でも受験することができます。

一発試験には学科試験等はなく、全長7mほどの4t平ボディ車で実際の運転(実技試験)を行って合否を判断します。


中型免許取得にかかる費用


費用については、普通免許を取得する分の費用と、中型免許にステップアップするための費用を考えておきましょう。

普通免許の教習料金相場は、20万円台~30万円台が相場です。
繁忙期かそうでないかによってかなり値段に違いがありますが、合宿免許のほうが若干安いです。

中型免許の講習は20万円前後の費用が掛かります。
普通免許を20~30万円程度で取得し、さらに中型免許の講習を20万円で受けるというと、両方を合わせて50万円程度の料金がかかると言えます。

ただし、中型免許は運転歴が2年必要なため、一気に講習代が50万円かかるというわけではありません。


中型免許取得の難易度


中型免許の取得の難易度ですが、一発試験を受ける場合の合格率は20~30%と非常に低い確率となっています。

合格率が低い理由としては、教習所では何度かの教習を教官を横に乗せて行っているため中型車を運転する際の注意点やポイントを把握していますが、一発試験の場合はこれまで乗っていた車の感覚で中型車を運転してしまい、合格ラインに達さない受験者が多いのです。

不合格になった際も受験料や手数料は返還されませんので、何度も一発試験を落ちてしまうようであれば教習所よりも中型免許取得に費用が掛かってしまうということも十分にあり得ます。


中型車はトラックだけじゃない?どんなクルマを運転できるようになる?


中型免許を取れば、どのようなクルマを運転できるようになるのでしょうか。
配送用のトラックというイメージがつきますが、そのほかの中型車両とはどのようなものがあるのでしょうか。


中型免許で運転できる中型車は、

・車両重量7.5トン以上11.0トン未満
・最大積載量4.5トン以上6.5トン未満
・乗員定員29人以下

のことを言いますので、マイクロバスや14人乗りのワゴン車の運転には、中型免許が必要です。
行楽シーズンに、仲間と旅行に行こうという場合、普通免許や準中型免許では10人乗りまでしか運転できないので、現実には大きめのミニバンを運転していくことになるでしょう。
社員旅行に行こうというときは、マイクロバスの出番です。
中型免許を持っていれば社員の送迎をすることも可能になります。


まとめ


中型トラックとは、一般的に4トントラックのことを言い、中型免許を持っていれば運転できます。
小型トラックの場合は、準中型免許でも足ります。

配送の仕事をしたいのであれば、中型免許ではなく準中型免許で足りることもあります。
配送車両の種類にもよりますが、20歳になっていない、免許を取ったら小型のトラックで配送の仕事をしたいという場合は、準中型免許を取得するほうがコストパフォーマンスに優れているかもしれません。
自分のニーズに合った免許を取りましょう。



関連情報


ボディタイプ:バス・トラック免許