車の歴史[2019.10.17 UP]


レクサスの歴史・概要と優位性とは

レクサスの歴史・概要と優位性とはグーネット編集チーム

レクサスは、トヨタ自動車が海外・国内双方に向け展開している高級車ブランドで、先行したアメリカ合衆国では1989年に初代LSが投入されました。
当時の骨太なイメージのあったリンカーン、キャデラックなどといった、アメリカン高級車種との差別化が図られた洗練したデザインと、日本車特有の高性能さが評判を呼び、北米においてメルセデス・ベンツや、BMWを脅かすほどの人気を博しました。

日本国内では、2005年から3車種が販売開始されましたが、当時はまだ伝統的な欧州高級車が市場を独占していて苦戦します。

その後、エコカー減税の影響などでニーズが増加し、現在国内では169店舗が展開中であり、販売車種も大幅に増え、メルセデスやBMWと熾烈な販売競争を繰り広げています。


レクサスの歴史


1989年:北米で初代LSの販売開始
2004年:レクサス、国内事業展開の概要を発表
2005年:国内143店舗において、GS(日本名アリスト)、SC(日本名ソアラ)、IS(日本名アルテツァ)の販売がスタート
2006年:国内販売ラインナップにLS(日本名セルシオ)が追加
    ブランド初となるハイブリッドセダン GS450hを発売開始
    フラッグシップセダンとなるLS460を発売開始
2007年:ドイツのiFデザイン賞において、IS・GS450hが日本車で初めて金賞受賞
    ハイブリッドセダンLS600h/LS600hL販売開始
2008年:認定中古車販売店舗「レクサスCPO世田谷」がオープン
2009年:クロスオーバー車RX450h・RX350販売開始
    IS250をベースに開発したコンバーチブルモデルIS250C販売開始
2011年:プレミアムコンパクトクラス初となる、ハイブリッド専用モデルCT200h販売開始
2012年:CT200hが自動車の安全性能を試験・評価する「JNCAP新・安全性能総合評価ファイブスター賞」を獲得
2014年:ブランドとして初のコンパクトクロスオーバーSUV、NX販売開始
2016年:全世界でのハイブリッド車累計販売台数が100万台を達成


レクサス誕生の背景

レクサス誕生の背景グーネット編集チーム

レクサスブランドが誕生した1980年代後半といえば、日本の自動車生産も黄金期を迎え、車の本場アメリカにおいても、トヨタ車は品質、燃費、耐久性、信頼性のすべての点において、非常に高い評価を受けていました。しかしながら、当時のトヨタはあくまで大衆車ブランドという位置づけであり、富裕層はメルセデス・ベンツやBMWなどのドイツの高級ブランドに乗るのがお決まりとなっていたのです。そこでトヨタは、これまで地道につくり上げてきた品質の高さやアフターフォローの充実というイメージを活かしながらも、最高レベルの高級感のあるブランドを新たに作ろうとしたのです。

トヨタの社運をかけたこのプロジェクトを成功させるため、プロジェクトチームが数か月間アメリカへ滞在して徹底的なマーケティングを行うなど、莫大な開発費と人材がつぎ込まれました。その結果誕生したのが、1989年に発売された「LS400(日本名:トヨタ・セルシオ)」なのです。

ブランド名として選ばれた「レクサス(LEXUS)」ですが、その名前の由来については、「ラグジュアリー」と「最先端テクノロジー」を表す造語となります。英語でも贅沢品を「Luxury」といいますが、実際に語源となっているのはドイツ語で贅沢を意味する「Luxus」といわれています。


レクサスとトヨタは別メーカー?


レクサスというのは、トヨタ自動車が北米向けに立ち上げた高級車ブランドのことであり、実際にはトヨタ自動車であることに何ら違いはありません。ではなぜ別ブランドで販売したのでしょう。それは、アメリカでは1ブランドで販売できる車種を制限する規制があったため、トヨタブランドとは完全に分けて販売することになったからです。レクサスはアメリカのブランドだと思っている人がいるくらい、北米に深く根付いたレクサスですが、あくまでトヨタ自動車の1ブランドなのです。

しかし、レクサスとトヨタブランドの車の中身も同じかというと、全くそういうことではありません。レクサスの生産拠点は、日本国内では愛知県の田原工場と、福岡県の宮田工場、海外ではカナダとアメリカに工場があります。トヨタブランドとプラットフォームを共有している車種もありますが、それでも両者には違いが大きく2点あります。

まず1点目は、車の内外装に使われている素材をはじめ、性能や品質に関する基準がレクサスの方が高いレベルにあるということです。そして2点目は、レクサスの購入者のみに提供される「ドライブサポート」などの各種サービスを受けられることです。販売方法も値下げなしのワンプライスであることもレクサスの特徴といえます。


レクサスの世界拠点


レクサスブランドを所持しているトヨタは、2016年12月末現在、世界28ヶ国・地域に53の海外の製造事業体があります。
ただレクサスの場合は、カナダでの生産もされているRXを除く、現行車種すべてが国内工場で生産され、海外の170ヶ国以上に向けて販売されています。


レクサス販売台数の内訳と動向


2018年のレクサスの全世界販売台数は698,330台を記録し、過去最高の販売台数を更新しました。それと同時に、レクサスは全世界での累計販売台数で1,000万台を達成しています。

2018年には量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用した新型「ES」や、新ジャンルのコンパクトクロスオーバー「UX」を発売しており、それらが販売台数を伸ばした原動力となりました。

また、ハイブリッドの総販売台数に占める割合は20%となっており、2005年に「RX400h」を発売してから、ハイブリッドモデルの累計販売台数は145万台を超えています。

なお、地域別の販売動向は以下の通りです。

北米:323,482台
欧州:76,188台
日本:55,098台
中国:161,862台
東アジア31,793台
オセアニア:9,972台
アジア:6,380台
その他:33,555台


現在販売中のレクサスの車種一覧


・LS
レクサスのフラッグシップ車、ラグジュアリーセダンの略称。

・ES
エグゼグティブ・セダン、日本では販売をされていない。

・HS
ハーモニアスセダン、こちらは2013年から日本のみでの販売。

・RX
ラジアントクロスオーバー、ラジアントには「光り輝く」という意味がある。

・LC
2017年3月に初登場したラグジュアリークーペ、LC500hはレクサスとして初のマルチステージハイブリッドシステムを搭載している。

・GS
車名はグランドツーリング・セダンの略。ISとLSの中間にあるミドルレンジのセダンとして、日本へのレクサス導入初期からラインナップしている。

・GSF
2015年に発売されたGSベースのスポーツセダン。エンジンはRCFにも積まれたV8 5.0Lエンジン「2UR-GSE」を採用している。

・IS
車名はインテリジェント・スポーツ・セダンの略。レクサスセダンの中での末弟的な位置づけであり、日本へのレクサス導入初期からラインナップしている。

・RC
車名はラディカル・クーペの略。レクサスISをベースした高級志向のスポーツクーペです。

・RCF
RCをベースによりスポーツ性能を追求した「F」モデル。エンジンは、RCF用にヤマハ発動機と共同開発したV8 5.0Lエンジン「2UR-GSE」を積んでいます。

・CT
車名はクリエイティブ・ツーリングの略。ハッチバックタイプで最も価格帯が安いため、幅広い層に人気のエントリーモデルといえます。

・LX
車名はラグジュアリー・クロスオーバーの略。トヨタのランドクルーザーの姉妹車であり、ランクルの悪路走破性や耐久性はそのままに、高級感がプラスされています。

・NX
車名はNimble(素早い、爽快な)・クロスオーバーの略。プレミアムSUVの中核モデル。

・ES
車名はエグゼクティブ・セダンの略。世界で初めてデジタルアウターミラーを採用したことでも有名。

・UX
車名はUrban(都会派)・クロスオーバーの略。新しいジャンルのクロスオーバーとして、価格を抑えて2018年に登場。


まとめ


今回は、レクサスの歴史や誕生の背景やトヨタとの違い、販売台数や販売車種について解説してきました。

1989年にアメリカで誕生したレクサスブランドは、トヨタの社運をかけたプロジェクトでした。
2005年の日本導入時は「GS」、「SC」、「IS」の3車種でスタートし、セダンがメインであったレクサスもその後SUVやハッチバック、クロスオーバーまでラインナップを拡充させてきています。

レクサスは今後もラグジュアリーライフスタイルブランドとして、先進技術や高級感、スポーツ性能の追求をしていくことでしょう。