独SAPは10月10日(現地時間)、最高経営責任者(CEO)を務めるビル・マクダーモット(Bill McDermott)氏が契約を更新せず、退任すると発表した。同氏はCEOを約10年間務め、2019年末までアドバイザーとしてとどまる。

  • ビル・マクダーモット氏

長期的事業継承計画に基づき、SAPエグゼクティブ・ボード・メンバーのジェニファー・モーガン(Jennifer Morgan)とクリスチャン・クライン(Christian Klein)が、スーパーバイザリー・ボードの承認の下、共同最高経営責任者に即時任命された。

  • ジェニファー・モーガン氏

  • クリスチャン・クライン氏

モーガン氏とクライン氏には、エンタープライズアプリケーションソフトウェア業界での約10年の経験があるという。モーガン氏は2004年にSAPに入社し、直近ではクラウドビジネスグループのプレジデントとして、Qualtrics、SAP SuccessFactors、SAP Ariba、SAP Fieldglass、SAP Customer Experience、およびSAP Concurを統括してきた。2017年に、エグゼクティブ・ボード・メンバーに任命された。

クライン氏は、20年前の学生時代にSAPでのキャリアをスタートさせ、直近ではSAPの最高執行責任者を務めるとともに、主力製品であるSAP S/4HANAの製品開発を指揮した。それ以前は、SAP SuccessFactorsの最高財務責任者およびSAPの最高統制責任者を務め、2018年に、エグゼクティブ・ボード・メンバーに任命された。