炎上芸人・クロちゃんがアイドルに伝えたい “SNSとの付き合い方”

バラエティ番組ではドッキリをかけまくられ、ネットではなにかと炎上……と今一番バズってる芸人クロちゃんが、大好きな「アイドル文化」について、お題に沿って語ります。今回のテーマは「インターネット」。炎上芸人クロちゃんだからこそ語れる、SNSとの付き合い方とは。
Twitterをやっていてしみじみ感じるんですが、世の中には叩く対象を探しては手ぐすねを引いているような連中がたくさんいるんですよね。最近だと台風で新幹線が運休になったとき、それを嘆くツイートしたら大炎上したんですよ。僕としては「みなさんも困っていませんか?」って共感を集めたかっただけなんです。それなのに「身勝手な奴だ」とか「ニュース観たのか?」とか散々な言われようで。僕だってニュースくらい観ますよ! そのうえで発言しているのに、何を言っても聞く耳を持ってくれないんだから……。

僕の場合、何か炎上するたびに話題になるじゃないですか。そうすると仲間からは「売名行為、大成功じゃん」とか「叩かれるたび、内心で“しめしめ……”とほくそ笑んでいるんでしょ?」とか言われることもあるんです。でも、そんなこと一切ないですから! 自分の思わぬ方向にバズっているだけだし、毎回、ガチで落ち込んでいますって!

というわけで、今回のテーマは「アイドルとネット」。僭越ながらTwitterフォロワー数60万人弱の僕から言わせてもらうと、まずアイドルちゃんは告知情報をしっかり伝えるべき! 「ラジオの番組に出演しました」とか、そういうことですね。ファンの中には「もういいよ、出演情報は」ってうんざりしている人もいるかもだけど、しっかり告知をしないとメディア側は次も使おうと思わないはず。意外にこういうところで差が出ますからね。



次も基本編。自分に文章力がなくて、ハッとするような鋭い切り口もない。それでもアクセス数を増やしたい場合、どうすればいいか? 簡単です。人気者と一緒に写メを撮ればいいんですよ。そのへん、矢作萌夏ちゃんなんかはかなり意識的で、さしこ(指原莉乃)とかゆきりん(柏木由紀)とのツーショットを頻繁に上げていますよね。

この「人気者とのツーショット作戦」は、別ジャンルで活躍する人と撮るのもすごく有効。モデル、声優、プロ野球選手……アイドルファン以外から関心を持ってもらえますからね。でも気をつけなくてはいけないのは、相手がイケメン俳優だったり、芸人でも適度に好感度が高かったりするとマイナス査定に繋がる危険性があるということ。僕のように心の狭い人間もいっぱいいますから。

あと写真を撮っても、バカ正直に即アップする必要はないと思うんです。少し寝かせた方がいい場合もある。たとえば僕だったら、霜降り明星の粗品に彼女がいると発覚したとき、「女性とつき合ったことがないと言ってたのに、嘘つきだしん!」とコメントをつけてツーショット写真を投稿したんですね。その写真自体はかなり前に撮ったものだし、せいやは必要なかったからカットしたんですけど(笑)。同様に有名アイドルと写真を撮ったとしても、その人が卒業するタイミングでアップした方が効果的かもしれない。「ずっと憧れていました」とかコメントしながらね。そういう駆け引きがネットでは大事なんですよ。



ただ、SNSは魔物であることも忘れてはいけない。ファンと熱心に交流しているうちに、うっかり繋がったりもしますし。最後は本人のモラル次第なのかもだけど、ネットさえこの世になければファンと恋愛関係にならなかった、ひいては引退することもなかったという案件もいっぱいあると思うんですよね。

それから裏垢の流出問題! 僕から言わせると、何でそんな危険物を作るのか意味が分からないんだけど……。逆に裏垢を使ったこういう作戦もありますよ。裏垢に好感度が上がるような内容を書き込んで、あえてそれを流出させるんです。たとえば表の公式SNSでは、ちょっとクールで内弁慶な様子をアップ。でも裏垢ではツンデレでいうデレ部分の心境を吐露。両方見たファンは「こんな一面もあるのか!」ってグラッとくるんじゃないですか。

このご時世の中、「まったくSNSをやらないアイドル」が現れたら、めちゃくちゃ新鮮でしょうね。その子に対する情報の飢餓感はハンパないだろうし。そう考えると、究極のSNS活用術はSNSを一切使わないことなのかもしれないですよ。1人くらいそんな子がいても、僕は面白いと思うんだけどなぁ。

(『月刊エンタメ』2019年11月号掲載)
クロちゃんの「このアイドルに注目!」

26時のマスカレイド
メジャーデビューアルバムがオリコン1位を獲ったことで話題になっているニジマス。その魅力は明白で、単純にルックスがいいんですよ。モデル出身の子も多いですし。曲も分かりやすい王道ポップスで、周囲からは順風満帆に見られていました。だけど、実際は優雅に見えても水面下で足をバタつかせている白鳥と一緒。結構な苦労体験を重ねているんですね。単なる「作られた王道」ではない地力の部分に、今後も期待したいです!
▽クロちゃん
1976年12月10日生まれ、広島県出身。お笑いトリオ安田大サーカスの一員。大のアイドル好きで、忙しい合間をぬって アイドルライブへと足を運ぶ。ドッキリ、炎上などのイメージが強いが、アイドルへの思いはピュア。
Twitter:@kurochan96wawa