やっぱり、これでした!今年のノーベル化学賞はリチウムイオン電池の開発により、アメリカのジョン・グッドイナッフ博士、スタンレー・ウィッテンハム博士、旭化成の吉野彰博士です。

ウィッテンハム博士は1970年代前半からリチウムの特性に着目し、電池への開発を手がけ始めていました。

グッドイナフ博士は、リチウムイオン電池のうち、プラス極の開発に携わりました(今回の受賞は逃していますが、この研究には水島公一先生もかかわっています)。1980年のことです。

でも、このときマイナス極はまだ良いものが見つかっていませんでした。多くの研究者がリチウム系の素材を試すなか、炭素系の素材を試みたのが吉野先生です。こうして、リチウムイオン電池の原型ができました。

充電をして繰り返し使えるリチウムイオン電池は、軽いうえに高い電圧が得られます。今日のタブレット端末や携帯電話が軽くて小型化できたのは、リチウムイオン電池のおかげとも言えるでしょう。

グッドイナッフ博士、ウィッテンハム博士、吉野博士、おめでとうございます!



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執筆: 詫摩 雅子(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
新聞記者、科学雑誌の編集者を経て、2011年4月より未来館に。バックグラウンドは生態学ですが、雑誌の編集部に長くいたせいか、ムダに雑学が多い(らしい)。左のイラストはアマミノクロウサギ(吉田静佳・画)。短足胴長、変わり者であるところにシンパシーを感じております。アマミノクロウサギに関してならば40字から4万字まで、何字の原稿でも書けます!