北アルプスを貫いて富山県と長野県とを結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」で立山トンネルトロリーバスなどを運行する立山黒部貫光は、日本最高所の鉄道駅である室堂駅で10月11~19日、「鉄道の日」記念イベントを開催する。

  • 立山トンネルトロリーバス

立山トンネルトロリーバスは、標高2,450mの室堂駅と標高2,316mの大観峰駅を結ぶ立山トンネル区間(3.7km)を走行する国内唯一のトロリーバス。鉄道事業法ではレールがない電車を指す「無軌条電車」に分類され、一般道を走行せず、電車線のある場所しか運行しないことから法律上も電車に分類される。このため、標高2,450mの室堂駅は日本一標高の高い鉄道駅とされる。

「鉄道の日」記念イベントの開催期間中は、アルペンルート6駅のホーム・コンコースにペナントを掲出するとともに、立山トンネルトロリーバス全車両に「鉄道の日」シンボルキャラクター「テッピー」をデザインした行先表示板やヘッドマーク旗を装着して運行する。

  • 「こども駅長」体験の様子

  • バックヤードツアーの様子

10月19日には、一般応募で任命された小学生の「こども駅長」にトロリーバス室堂駅の仕事を体験してもらう企画を実施。改札業務やホームでの発車合図を行いながら乗客を迎える。これに合わせ、立山トンネルトロリーバスに携わる職員は昨年まで使用した旧制服を着用する。普段立ち入ることのできないトロリーバスの運転指令室と整備工場を見学する「バックヤードツアー」も同日に開催される(参加者募集は終了)。