「ヤル気より習慣」脳科学者・茂木健一郎が受験生にエール
脳科学者の茂木健一郎さん、GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼さんが、10月3日(木)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。受験生のリスナーに向けてエールを送りました。その中から、茂木さんがリスナーの質問に答えた部分を紹介します。



◆模試の点数や偏差値が上がらないので、寝る間を惜しんで勉強したほうがいいのかと悩んでいます。勉強しないと上がらない。しかし、ちゃんと寝ないと脳が1日の整理をできないと聞いたことがあります。(18歳男性)

茂木:これは寝ないとダメです。点数や偏差値が上がらないのは、サイレント・ピリオドというのがあるんです。これは脳の中では進化しているんだけど、それが表に出るのにちょっと時間がかかるんです。このサイレント・ピリオドかもしれないので、催眠時間をたっぷりとって我慢して勉強してください。

◆朝起きてから、2時間しないと脳が働かないと聞きました。これって本当ですか?(16歳女性)

茂木:嘘です! ちゃんと寝ていれば、朝起きた瞬間から2時間くらいがゴールデンタイムなんです。むしろ、ここで集中してほしい! とにかく起きて勉強をし始めたら、瞬間でトップスピードにいってほしい!

◆根拠のない自信を持つことが大事という考え方は、「よくない」と親にも担任にも言われました。本当にそうなのか気になります。(18歳女性)

茂木:根拠のない自信を持つことは大切です。子どもは、みんな根拠のない自信を持っているじゃないですか。それで学ぶんだけど……、それを裏付ける努力をすればいいんです。根拠のない自信だけを持っていて、努力をしない人はダメだ。根拠のない自信を持って、「絶対、受かる!」と結果を出すための努力をする人が最高に素晴らしい! だから親や先生は、努力しない人のことを言っているんだね。

◆模試で結果が悪いと「ダメだぁ……」とすぐに自信がなくなります。こういうときは、どう切り替えたらいいですか?(18歳男性)

茂木:模試の結果はちゃんと受け止めたほうがいいんだけど、模試が何のためにあるのかというと、自分の現状を知るためじゃないですか。現状がダメなら、そこから上がればいいんでしょ。受験というのは、常に前に進むというか、常に上に上がる姿勢でやればいいんです。
例えば、1ヵ月前の模試が戻ってきた、それはダメだった。でも、「オレ、1ヵ月前より上がっているし!」と、“常に上昇している”という自信を持つことと実行していくことが大切です。

◆勉強以外の好きなことに気をとられて、やらなきゃいけないことができていないのがつらいです。(18歳女性)

茂木:気持ちはわかるけど、受験のときは勉強以外の好きなことは止めよう。だって、集中力というのは引き算なんだから! 要するに、勉強以外の今やっていることは、脳から全部引き算するイメージ。楽しいのはわかる! でもそれは、受験が終わってからにとっておこう。もしこれで受験を失敗したら、すごく後悔するよ! 今は引き算で止める時期です。

◆勉強のヤル気ってどうやったら出ますか?(14歳女性)

茂木:“ヤル気スイッチ”は要りません! “ヤル気スイッチ”って前頭葉にあるといわれているんだけど、勉強をしないときの言い訳に使われているわけよ。「“ヤル気スイッチ”が入らないから勉強しない」って。そうじゃなくて、ヤル気があろうとなかろうと毎日勉強するの! 習慣として!!
習慣として勉強すれば、ヤル気なんてぜいたく品なんだから。だから、“ヤル気スイッチ”は要らないです!

茂木さんは、10月26日(土)に開催される『FM FESTIVAL 未来授業』に出演します。東京工業大学地球生命研究所(ELSI)特任教授の藤島皓介さんとともに、「人類はなぜ宇宙をめざすのか?」をテーマに語り合うとのこと。司会進行は、SCHOOL OF LOCK! のとーやま校長がつとめます。参加方法など詳細は、同イベント特設サイト(https://www.tfm.co.jp/future/fes/)をご確認ください。

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長
放送日時:月~木曜 22:00~23:55・金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

10月7日(月)~10月11日(金)は、スペシャル授業を開催!!