ブルーライトは何のために使われているのか、オレンジの防御で覆うが光を当てる歯や歯茎に害はないのか。歯科医が詳しく解説します。

虫歯の治療中、歯の詰めものを固めるために、光線銃やペンの形をした機械で「光」を歯に当てられたことがある方いらっしゃいますか? 歯に当てる「謎の光」の正体などについて解説します。

◆歯医者の青い光は何? 光が使われる治療の種類
皆さんが見かけることの多い光を当てる治療は、主に次のような感じになります。

◇小さな虫歯の治療のとき
小さな虫歯の治療の際、虫歯を取り除いた後にレジンという詰めものを入れて、光を当てて、固める作業を行ないます。

◇歯の土台を作るとき
大きな虫歯の治療の際に、神経を取り除いた後、被せものを作るための土台を作るときに、光を当てて固めることがあります

◇歯のホワイトニングのとき
病院で行なわれるオフィスホワイトニングの際にも、光を当てることがあります。

◇被せものなどを歯に接着させるとき
前歯の表面に、ラミネートベニアと呼ばれるものや、オールセラミックの被せものを接着させるときに使われることがあります。

歯のホワイトニングに使う場合を除いて、ほとんどは「光で材料を固める」ために使っています。ネイルサロンなどで見かけることのある青い光も、これと同じ仕組みを使っています。

◆光を使って材料を固めるメリット
光を使って材料を固めるということは、逆にいうと光が当たらなければ固まらないということになります。実はこのことが最大のメリットになっているのです。

普通、歯に開いた穴を埋めるのに、まず粘土のように自由に形を変える材料と詰めて、きれいな形に整えてから光を当てます。すると短時間のうちに固くなり穴をしっかり塞ぎ完成します。

光を当てなくても固まる場合には、固まるまでの時間はコントロールできないことが多く、形を十分整えきれなかったり、形ができたのに時間が余ってしまったなんてことがあります。光を当てて固めることができればこのような問題がなくなるのです。

◆歯に当てる葵光の正体と安全性
歯の治療で使う光を発生する機械には、実はショーウインドーなどの光を演出している「ハロゲン電球」と同じようなものが入っています。

さらに専用のフィルターを使用して、可視光線という歯の詰めものが固まりやすい光になるよう調整しています。この可視光線というのは、赤外線や紫外線をカットしていますので、歯や歯肉などには悪い影響はありません。

ただし青い色は大変眩しいので、目で直接見るのは厳禁! そのため器具に特殊な防護板をつけたり、めがねをして光を弱めているのです。

文=丸山 和弘(歯科医)