富士通は10月2日、ブロックチェーン技術を使用した同社のデータ流通・利活用基盤である「FUJITSU Intelligent Data Service Virtuora DX データ流通・利活用サービス」(Virtuora DX)を使用して大阪商工会議所が同日から2020年3月31日までの予定で実施する、「SDGsオープンイノベーションプラットフォーム」に関する実証実験を支援すると発表した。

  • 実証実験のイメージ

SDGsオープンイノベーションプラットフォームは、企業や大学・研究機関が持つSDGs(持続可能な開発目標)関連の技術やノウハウ及び、それらを活用したビジネス事例の共有により、イノベーションの創出を目的としたコンソーシアム。

今回の実証実験は、イノベーション創出を目的にSDGsに関する技術やノウハウを共有したい、または必要としている企業や団体が、Virtuora DX上に概要を登録し、それらのデータの関連性をデータ間のつながりを可視化する手法である「KeyGraph」により多様なキーワードで可視化することで、ビジネスマッチングや新ビジネス創出促進における有効性を検証する。

データ自体は外部環境に置かずに概要のみを記述するデータ記述モデルである「データジャケット」を採用しており、安全にデータの利活用を実現できるとしている。

データを必要とする企業は、キーワード検索やKeyGraphで可視化した関連性を基に、適切なデータに辿り着くことができるほか、コミュニケーション機能を使用してデータを保有する企業とスムーズな連携も可能だという。

データの受け渡しは、暗号化を用いたセキュアな形式で実施する。

また、SDGsに関するビジネスマッチングや、データ同士を組み合わせたアイデア創出、ビジネス促進におけるVirtuora DXの有効性を検証する。