日本ヒューレット・パッカード(HPE)は9月26日、第2世代AMD EPYCを搭載したサーバ「HPE ProLiant DL325 Gen10」と「HPE ProLiant DL385 Gen10」を発表し、販売を開始した。 価格はDL325 Gen10が49万6000円~、DL385 Gen10が69万6000円~。

  • 「HPE ProLiant DL325 Gen10」の外観

    「HPE ProLiant DL325 Gen10」の外観

  • 「HPE ProLiant DL385 Gen10」の外観

    「HPE ProLiant DL385 Gen10」の外観

第2世代のAMD EPYCは、7nm(ナノメートル)プロセスによる64コアプロセッサを実現し、両製品はAMD EPYC 7000プロセッサファミリを搭載。DL325 Gen10はサイズが1U、メモリ容量は512GB(RDIMM)または2TB(LRDIMMを予定)、メモリスロットはDIMM×16、DL385 Gen10はサイズが2U、メモリ容量は最大1TB(RDIMM)または4TB(LRDIMMを予定)、メモリスロットはDIMM×32となる。

DL385 Gen10は、これまでの仮想化の世界記録を性能において61%、コストパフォーマンスにおいて29%上回っているという。こうしたレベルの性能と効率は、大きなワークロードを少ないサーバで処理することを可能とし、ハードウェア調達や運用コストだけでなく、プロセッサごとにアプリケーションのライセンス費用が発生するソフトウェアコストも削減するとしている。

また、HPEのSilicon Root of Trust(シリコンレベルの信頼性)とAMD Secure Processorの組み合わせにより、BIOSレベルで二重の検証が行われる。まず、サーバの初期化時にSilicon Root of Trustで検証した上で、AMD EPYCが起動する前にAMD Secure Processorにより検証が行われ、ファームウェアが感染した場合はサーバの起動を阻止するという。

HPEはAMDとのイノベーションおよび協力を加速させ、今後1年半の間にHPEポートフォリオにおけるAMD EPYC搭載製品の数を4倍に拡充する予定だ。