TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 2019年の8月は、とても厳しい結果に終わりました。8月としては過去10年で最低の売り上げでした。最大の理由としては、単純に新作タイトル不足でしょう。6月末に発売された「スーパーマリオメーカー2」(NS、任天堂)がトップということからも、有力な新作がなかったことがうかがえます。また、昨年と比べても実質的に携帯ゲーム機の市場がなくなってしまった影響が出ていると思います。携帯機という位置づけのニンテンドースイッチライトが9月に発売されますし、今年はあくまでも過渡期ということかもしれませんね。

 新作タイトルでいえば「アズールレーン クロスウェーブ」(PS4、コンパイルハート)もまずまずでしたが、「ASTRAL CHAIN」(NS、任天堂)が想定を上回る売れ行きで、品薄状態でした。「鬼ノ哭ク邦(オニノナククニ)」(PS4・NS、スクウェア・エニックス)もじわじわと売れました。

 9月はソフト、ハードともにかなり期待しています。ハードの主役はもちろん20日に発売されるニンテンドースイッチライトですが、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(カプコン)の効果もあって、PS4にも期待が持てそう。消費税アップ直前の駆け込み需要も見込めそうです。ソフトは「モンハン」以外にも、PS4なら「eFootball ウイニングイレブン 2020」(コナミデジタルエンタテインメント)、スイッチならライトと同日発売の「ゼルダの伝説 夢をみる島」(任天堂)や、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」(スクウェア・エニックス)など大作が目白押し。大作ラッシュの陰でひょっとすると埋もれてしまうタイトルが出てきてしまうかもしれませんね。

 ◇2019年8月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 スーパーマリオメーカー2(NS) 2位 ファイアーエムブレム 風花雪月(NS) 3位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS) 4位 釣りスピリッツ Switchバージョン(NS) 5位 プロ野球スピリッツ2019(PS4) 6位 Minecraft(NS) 7位 アズールレーン クロスウェーブ(PS4) 8位 ASTRAL CHAIN(NS) 9位 マリオカート デラックス8(NS) 10位 東京2020オリンピック The Official Video Game(NS) 11位 鬼ノ哭ク邦(オニノナククニ)(PS4) 12位 ソードアート・オンライン フェイタル・バレット(NS) 13位 実況パワフルプロ野球(NS) 14位 鬼ノ哭ク邦(オニノナククニ)(NS) 15位 モンスターハンター:ワールド Best Price(PS4) 16位 スーパー マリオパーティ(NS) 17位 ルーンファクトリー4スペシャル(NS) 18位 妖怪ウォッチ ぼくらは同じ空を見上げている4(NS) 19位 Splatoon2(NS) 20位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。