『デスパレートな妻たち』女優が大学裏口疑惑で禁錮14日の実刑判決

大学裏口入学スキャンダルに関わったとして、『デスパレートな妻たち』のフェリシティ・ハフマン被告には、禁錮刑とともに3万ドル(およそ320万円)の罰金が課せられた。

米現地時間9月13日、米マサチューセッツ州ボストンの連邦裁判所判事は、大学裏口入学スキャンダルをめぐるメール詐欺への共謀に対して有罪を認めていた『デスパレートな妻たち』のフェリシティ・ハフマン被告に禁錮14日の量刑を言い渡した。さらに、被告には3万ドル(およそ324万円)の罰金に加え、250時間の社会奉仕活動と1年間の保護観察が課せられる。

判決が下される前、ハフマン被告は泣きながらインディラ・タルウァーニ判事に宛てた文書を読み上げた。「私は怖くて、愚かで、そして間違っていました。自分がやったことを深く恥じています」。さらに被告は「自分の行動の全責任を負う」と言葉を加え、「あなたが下すいかなる判決も受け入れます」と述べた。

2019年3月、ハフマン被告は進学カウンセラーのウィリアム・”リック”・シンガー被告を主犯とする、全米の名門大学での不正入学への関与が疑われた。米連邦捜査局(FBI)の告発文書によってハフマン被告、『フルハウス』のロリ・ロックリン被告、さらには30人以上もの保護者が自らの子どもを名門大学に入学させるため、シンガー被告に賄賂を支払ったことが明らかになった。その内容によると、保護者たちはシンガー被告に最大で何万ドルもの金額を支払って入学試験での不正をほう助させる、あるいは大学のアスリートとして入学させるよう、名門大学の入試担当者に賄賂を贈っていたのだ。

ハフマン被告は、長女がトップレベルのアートスクールに入学できるよう、シンガー被告に1万5000ドル(およそ160万円)を支払って大学進学適正試験(SAT)の代理受験を手配し、スコアを水増しした罪に問われていた。ハフマン被告はゆすりなどの罪を認めていたものの、まだ判決は下されていなかった。

当初、検察側は今回の事件への関与をめぐり、ハフマン被告に4カ月の禁錮を求めていた。その後、検察側の要求はたった1カ月に短縮された。ハフマン被告がシンガー被告に支払った金額が他の被告と比べて少額だったため、現在15カ月の禁錮刑に服しているロックリン被告などのほかの被告と異なり、検察側は大幅に要求を短縮したのだ。

判決が言い渡される前、ハフマン被告は本件への関与に対する悔恨の念を表明し、シンガー被告に金を払うに至った経緯を説明した。「良い母親でありたいと必死になるあまり、自分がしていることは娘に公平なチャンスを与えることなのだ、と思い込んでしまいました。いまになってようやく、この発言がいかに皮肉であるかを理解しました」と被告は文書に記した。