映画「IDOL-あゝ無情-」場面カット

音楽事務所WACKのノンフィクションエンタテインメント映画「IDOL-あゝ無情-」が、11月1日に東京・テアトル新宿ほかで順次公開される。

この映画はBiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE、WAggが所属するWACKが3月に長崎・壱岐島で行った合宿オーディションと、その裏で起きたある悲劇とその後までに約半年間にわたって密着したドキュメンタリー作品。映画「世界でいちばん悲しいオーディション」で監督を務めた岩淵弘樹がメガホンを取り、予測できない人間の濃厚な絶望と希望を捉えた。なおこの合宿には候補生のほか、アユニ・D(BiSH)、ヤママチミキ(GANG PARADE)、MAYU EMPiRE(EMPiRE)、YUiNA EMPiRE(CARRY LOOSE、ex. 第2期BiS)、愛を除くWAggメンバー、アヤ・エイトプリンス(ex. 第2期BiS)、トリアエズ・ハナ(花宮ハナ / ex. 第2期BiS)、ムロパナコ(ex. 第2期BiS)が参加した。

渡辺淳之介プロデューサー コメント

今回の映画はアイドルグループに入ることを目指すものと、アイドルグループを辞めるものの両極端が描かれた珍しいストーリーとなっています。両者ともに真剣勝負、アイドルを続ける限りは自分の人生のほとんどをアイドルにささげることになります。
カメラは容赦なく裏側だろうがなんだろうがメンバーたちをずっと追いかけていきます。この映画を見ているうちに目指すもの、辞めるもの、実は両極端に見える両者の選択はほぼどちらも将来の選択としては一緒なのではないかと思えてくると思います。
なにせ自分の人生がかかった一大勝負なのですから。
アイドルへのはたまた人生への渇望、絶望、混乱、カオスを見てもらえたらと思います。

岩淵弘樹監督コメント

芸能事務所WACKの魅力は、むき出しの姿をさらけ出すことにあると思う。
オブラートに包んだ口当たりの良い言葉や態度では人の気持ちを動かせないことを、WACKの社長渡辺は所属するアイドルたちと、アイドルを目指す少女たちに何度も何度も教え込みます。
本作は3月に行われたアイドル合宿オーディションを舞台に、その裏側で解散を決めたアイドルグループ“BiS”に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。「カメラを止めてもらっていいですか?」というアイドルに対して渡辺は「カメラがあることが当たり前じゃん、芸能界だよ」と言います。
生半可な決意では生き残れない世界で生きる人々の、崖っぷちの物語を見届けてください。