菅田将暉、10年間にわたる活動を集結させアーティストの姿を見せた一夜

菅田将暉が2019年9月6日、東京・Zepp Divercityにて、自身最大規模のツアー『菅田将暉LIVE TOUR 2019”LOVE”』の最終公演を開催した。米津玄師や石崎ひゅーいなど著名なアーティストからの楽曲提供を受けつつ、自身でも作詞作曲を行い、俳優業のみならず音楽アーティストとしても飛ぶ鳥を落とす勢いの菅田のライブということで、ツアーチケットは即完。注目が高まったライブとなった。

オープニングSEが流れると会場が暗転。真っ赤に照らされたステージにバンドメンバーとテンションが高まった状態の菅田が登場、会場からも大きな声援がステージに向けられる。SEに合わせた10カウントの合唱が終わると、菅田の「どうぞよろしくお願い致します!」の掛け声とともに、自身が作詞した楽曲「ソフトビニールフィギア」でライブをスタート。ステージ上でご機嫌に身体を揺らし跳ね回る菅田に合わせて会場も両手を上げて左右に振り応えていく。

続けて2曲目では、映画主題歌にもなった4thシングル「ロングホープ・フィリア」を披露しMCへ。「ライブはあっという間に終わっていくので楽しく終わりましょう!」と意気込みを叫ぶと、アコースティックギターを構えた。石崎ひゅーいが作詞作曲を行い、2人の交流が始まった当初に生まれたという楽曲「クローバー」を披露。クローバー形のライトでステージが照らされ、ミディアムな曲調に合わせて会場のファンも身体を揺らせていく。アコースティックギターを掻き鳴らし、真っ直ぐに歌い上げる菅田の姿が印象的だった。屈伸をした後、自身が作詞作曲を務めた「あいつとその子」、ドレスコーズの志磨遼平が作詞作曲・編曲を担当した「りびんぐでっど」を披露。バンドメンバーの方に身体を向けて一緒に身体を揺らす菅田。まるで指揮者のように手を振りながらバンドメンバーのプレイを見て感じ、その上に菅田の歌声を乗せるように歌っていた。



ここで再び、菅田のMCへ。この日が自身の『仮面ライダーW』での俳優デビューの日であり俳優活動10周年であること、今回のツアー最終公演の日が重なっている特別な日であることを、笑いも取りながら様々なエピソードを踏まえて感慨深く語った。そして、昔からの仲間達と今一緒に活動できることへの感謝を述べ、その中で出会った米津玄師が作詞作曲・プロデュースを担当し、自分の兄貴分である松坂桃李の主演ドラマの主題歌「まちがいさがし」を披露、会場は感動の雰囲気に包まれた。歌手のあいみょんとフューチャリングした「キスだけで feat. あいみょん」では、MVの世界観を再現した映像をステージに投影して幻想的な雰囲気を醸し出した。



その後は、アルコ&ピースの平子祐希が登場する幕間映像で、菅田のライブリハーサルにプロデューサー役として参加する平子とのコント映像が流れ、会場は爆笑に包まれる。そのままの勢いで、映像内で何度も平子にダメ出しされた「見たこともない景色」を披露。赤いタンクトップと赤いトラックパンツを身に纏い、全身真っ赤の衣装にチェンジした菅田。「オイ! オイ!」と会場を煽り、自身もテンションが高く楽しそうに歌う姿が垣間見えた。ここからは、黒猫チェルシーの渡辺大知が作詞作曲の「風になってゆく」、自身作詞作曲の「つもる話」など拳を上げて盛り上がる曲や、皆が身体を揺らして一つになれる楽曲を惜しみなく披露した。

3回目のMCでは、先ほどのアルコ&ピースの平子が出演したコント映像について触れたり、バンドメンバーとふざけあったりする姿も見せ、会場は再び笑いに包まれた。終盤では、忘れらんねえよの柴田隆浩と共作した「7.1oz」、「TONE BENDER LOVE」、「ドラス」など、今回のツアータイトルにもなっている自身の2ndアルバム『LOVE』収録曲から、ツアーで初披露した楽曲を演奏していく。終盤にかけて更にテンションを上げていき、甲本ヒロトばりにステージを自由にはしゃいだり、客席にマイクを向けて一体感を誘う菅田の姿がそこにはあった。本編最後の曲に入る前には、菅田と石崎ひゅーいがある人物の為に作ったというトークを挟み、サプライズゲストとして菅田の弟分である山﨑賢人を呼び込んだ。長年の付き合いがある2人の思い出話に花が咲き、2人並んで代表曲「さよならエレジー」を披露。2人のハーモニーを聴き、仲良く歌う姿に会場は最高潮の盛り上がりを見せて本編は終了した。



暗転した会場からは、菅田が初めて作詞作曲した「ゆらゆら」を合唱する声が聞こえ、それに応えて菅田が1人でステージに再登場。「ゆらゆら」の作曲エピソードや、10年間を振り返ったトークをした後、アコースティックギターで「ベイビィ」を弾き語り、観客たちはそれを見守った。そのままバンドメンバーを呼び、「ゆらゆら」、「ピンクのアフロにカザールかけて」を披露してライブは大団円で終了した。

ツアーファイナルというだけでなく、この10年間で出来たつながりや友人など、菅田が芸能活動の中で得てきたものや培ってきたものが溢れた今回のライブ。その成果を感じて感慨深くなる反面、今後もアーティストとしての姿を更に成長させていく菅田への期待がますます高まる素晴らしい記念公演であった。


【菅田将暉 LIVE TOUR 2019 "LOVE" セットリスト】
2019年9月6日(金) Zepp DiverCity公演
1. ソフトビニールフィギア
2. ロングホープ・フィリア
3. クローバー
4. あいつとその子
5. りびんぐでっど
6. まちがいさがし
7. キスだけで feat. あいみょん
-幕間映像- (アルコ&ピース 平子祐希 出演)
8. 見たこともない景色
9. 風になってゆく
10. いいんだよ、きっと
11. つもる話
12. 7.1oz
13. スプリンター
14. TONE BENDER LOVE
15. ドラス
16. さよならエレジー
ENCORE
en1. ベイビィ
en2. ゆらゆら
en3. ピンクのアフロにカザールかけて


<映画情報>

菅田将暉出演作品
『タロウのバカ』
(R15+指定)

公開日:9月6日(金)より絶賛公開中
東京・テアトル新宿ほか全国映画館にて
出演:菅田将暉、YOSHI、仲野大賀ほか