「結局、株式投資では運が全てなのでは?」みたいな話で盛り上がることがあります。しかし、この説に対して筆者は否定的です。

毎晩のようにYouTubeで生放送をしている僕ですが、生放送をしていると「運」に関する話がひんぱんに出てきます。なぜなら、資産運用には、少なからず運の要素が関わってくるからです。

それもあり、「結局、株式投資では運が全てなのでは?」みたいな話で盛り上がることがあります。

しかし、この説に対して筆者は否定的です。たしかに投資に運はつきものですが、「運はすべてではない」というのが僕の見解です。計画的に行えば、運が悪くてもお金を増やしている人はゴマンといるからです。

◆お金持ちは幸運に頼らない!
筆者が「投資=ギャンブル」という考えに否定的になったのは、これまでの研究で「お金持ちは幸運に頼らない!」ことが実証されているからです。

お金持ちになる人は、「運に頼らない方法で資産を運用している」ようです。

株式投資などの世界では、一部の投資家は「ギャンブル目的」で株取引をしています。

たとえば、「応援している会社があるから、その会社の株を買う」とか、「好きな商品を出している会社があるから、その会社の株を買う」といった具合です。

残念ながら、これは投資とはいえません。むしろ、「好きなサッカーチームがあるから、そのチームのスポーツくじを買います」というギャンブルに似ています。

本物の投資は、「適切なリスクを取って、その見返りとして利益を受け取ること」です。この点を熟知し、賢い投資家たちは運に頼らない方法で資産を運用しています。

運に頼らない投資法の最たる例としては、「分散投資」が挙げられます。

マネー誌のアンケート調査を研究した論文によると、「分散投資をしている人は、運用成績が大体同じ結果になる」ことが分かりました。つまり、誰もが同じ運用成績を出しやすく、運に左右されにくいということです。

さらに、この調査によれば、「分散投資をしている人ほど、資産形成に成功しやすい」ことも分かりました。運に頼らない人のほうが、運に頼る人よりもお金持ちになりやすいということですね。

やや話は逸れますが、金融心理学者のブラッド・クロンツ氏が2015年に公開した論文によると、「失敗を周りのせいにしない」ということも分かっています。

たとえば、不運が原因でお金を失ったとき、普通の人なら「運が悪かった」と考えて、それでおしまいです。

しかし、お金持ちの場合は、「不運に対して準備していなかった自分が悪かった」と考えるのです。

◆まとめ:失敗を「不運」のせいにしてきた人は、考えを改めて
これまでの話をまとめると、「お金持ちは幸運に頼らない!」「お金持ちは失敗を不運のせいにしない!」ということです。

この話をひっくり返すと、「貧乏になる人ほど幸運に頼る」「貧乏になる人は失敗を不運のせいにする」といえそうです。

今まで成功を「幸運」に頼り、失敗を「不運」のせいにしてきた人は、考えを改めたほうが良いかもしれません。かくいう筆者も、衝動に駆られるときがあるので、注意しなきゃいけませんな……。

●参考文献:お金持ちは◯◯に頼らない!(https://allabout.co.jp/gm/gc/478603/)記事下段に記載

文=中原 良太(マネーガイド)