映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」の場面写真 (C)2019 石森プロ・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

 武田航平さん主演のVシネマ「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」(中澤祥次郎監督)が9月6日、新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで期間限定公開される。2017~18年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダービルド」の最終章。死闘の末に散っていった仮面ライダーグリス(武田さん)が新世界で復活し、唯一変身し戦えるライダーとして奮闘する姿を描く。犬飼貴丈さん演じる桐生戦兎(仮面ライダービルド)や赤楚衛二さん演じる万丈龍我(仮面ライダークローズ)、高田夏帆さん演じる「みーたん」こと石動美空らも登場する。

 桐生(犬飼さん)の作った新世界では、人体実験を受けた者だけ旧世界の記憶が復活。記憶がよみがえった者の中から「科学の力=兵器」で支配しようとたくらむテロリスト集団「ダウンフォール」が出現。政府官邸を急襲し、高官の氷室幻徳(水上剣星さん)はライダーへの変身を封じる力を操る敵にやられてしまう。魔の手は戦兎、万丈(赤楚さん)、猿渡一海(武田さん)のファームにまで影響し、ライダーシステムを奪われ、美空(高田さん)が人質としてとらわれてしまう……。

 おなじみのキャラクターがこれでもかと登場し、お祭り感で物語を盛り上げてくれる。何よりも心打たれるのは、敵を倒す新アイテムを得るには三羽ガラスの命が必要と知った一海が究極の決断を迫られるシーン。

 新フォームのグリスパーフェクトキングダムが三羽ガラスの技を使う姿もエモーショナルで、思い出しただけでも胸アツでグッとくる。

 最強フォームがそろい踏みする場面はひたすらカッコよく、最終章と銘打ったビルドの節目作にふさわしい仕上がり。武田さんのコメディー演技にも大いに笑わせられた。(遠藤政樹/フリーライター)