多くのクラシックカーが苦戦するオークションの流れを食い止めたジャガーのスーパーカー

今やブレグジットは様々な問題の元凶とされているが、景気の先行き不透明感からイギリス市場が萎縮しているのは間違いない。シルバーストン・オークションズは、5月10〜11日にヒースロップで"クラシックカー"と"英国メーカー・セール"と題し、二つの新たなオークションを開催。苦労の末に確保した総売上は合計210万ポンド、落札率は51%に留まった。2日間の最高落札額となったのは2台のジャガーXJ220で、右ハンドル仕様が33万7500ポンド、同種の左ハンドル仕様が30万3750ポンドだった。


 
毎年恒例のボナムスのアストンマーティン・オークションも似た状況だった。5月19日にチルターンズのワームズリー・エステートで開催。1965 年DBS が86 万600 ポンドと善戦し、1963年DB4シリーズVコンバーチブルが81万200ポンドで続いた。さらに数台が健闘したものの、総売上は300万ポンド余、落札率はわずか40%だった。
 
一方、ヒストリクス・アット・ブルックランズが5月18日に開催したスプリング・オークションは、総売上459万ポンドで、落札率も75%とまずまずだった。最高値は1978年アストンマーティンDB6ヴォランテの61万9360ポンドだ。1964年オースティン・ヒーレー3 0 0Mk.Ⅱは多くの関心を集め、推定5万5000~6万5000ポンドのところ、8万5120ポンドで落札された。だが最大のサプライズは、丹念にレストアされたMGB V8に3万3600ポンドの高値が付いたことだろう。 

最近の好調を維持したのがクラシックカー・オークションズだ。5月25日にウォリックシャー・イベントセンターで、落札率75%、総売上150万ポンドを達成した。コメディアンのローワン・アトキンソンが出品したメルセデス・ベンツ500Eは、1万9758ポンドで落札。オリジナルの1974年ジェンセン・インターセプターMk.Ⅲは、40年間未使用のためレストアを必要とするが、推定価格を超える3万9405ポンドの値を付けた。
 
RMサザビーズはヴィラ・デステのコンクールに合わせ、コモ湖畔でヴィラ・エルバ・オークションを隔年開催している。5回目となる今年は、総売上が1980万ユーロに達したものの、天候不順も災いし、惜しくも最低落札価格に届かない車が多く、落札率は57%に留まった。しかし、5台が100万ユーロの大台に乗った。落札額トップは、1954年フェラーリ500モンディアル・スパイダーの371万7500ユーロだった。


 
アメリカでは、5月29日〜6月1日にインディアナ州でRMオークションズがオーバーン・スプリングセールを開催し、総売上685 万3794ドルを達成した。最高値は、めずらしい前輪駆動の1930年コードL-29コンバーチブル・フェートン・セダン。見事にレストアされており、15万7300ドルで落札された。