質の高いゲームは、小説やアニメ同様に我を忘れて没頭させてくれる楽しい時間を提供する。KONAMIが提供するウイニングイレブンもサッカーの興奮や醍醐味をデジタルの世界で再現するゲームのひとつだ。

指先の瞬時の細かな操作で一流選手が実際に使う"エラシコ"、"ラボーナ"、"シャペウ"と相手をかわし切り込み、ゴールを決めていく。その鮮やかな技術は、動画を見ているだけでも楽しい。そんなコナミのウイニングイレブンだが、同社はこのウイニングイレブンシリーズのeスポーツ構想「eFootball」を22日に発表している。

"eスポーツ"×"フットボール"を掛け合わせるeFootball構想は、各国の実際のクラブが"プロ"を選出して3v3のCO-OP(cooperative:協力プレイ)で行う「eFootball.Pro」とこれまでのPES LEAGUEが生まれ変わる「eFootball.Open」の2つから成り、賞金総額は200万USドル(2億円)、過去最大規模のスケールでeスポーツを推進する構えだ。

9月12日発売の「eFootball ウイニングイレブン2020」を競技用タイトルに、11月からのリーグ戦(eFootball.Pro)、オンラインランキング(eFootball.Open)を通してそれぞれ2020年5月、7月の決勝を競い賞金獲得を目指す。eFootball.Pro出場選手は、実際に欧州クラブに所属しクラブの威信をかけて闘い、eFootball.Openは全ユーザーが新モード"Matchday"で参加できる。

取り組みは、先日行われたリーガエスパニョーラ第二節、ベティス戦でバルセロナでの通算500試合出場を見事勝利でかざったジェラール・ピケ氏が創設したeスポーツ企業E-Sports Media Rights, S.L.とコナミデジタルエンタテインメントがパートナーを組んで進めており、今後アジア・南米・欧州を始めとした各国地域のサッカー協会やリーグ、メディアとの大会を追加していく予定だとしている。

詳細は今後も公式サイトやSNSなどを通じて追加される予定だが、手元のゲームの技術修練や戦績がゆくゆくは名門サッカークラブ所属への栄光へと繋がるのであれば、とても夢のある話だ。