声優・稲川英里の初冠番組『稲川と○○』が4月よりスタート。稲川自身が企画から参加し、やりたいことを叶える生放送番組となっている。

  • 稲川英里

    稲川英里(いながわえり)。10月28日生まれ。神奈川県出身。賢プロダクション所属。主な出演は『SHOW BY ROCK!!』シアン役、『アイドルマスター ミリオンライブ!』大神環役、『Tokyo 7th シスターズ』夜舞サヲリ役、『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』メイ役など
    Twitter:@greentea_senbei
    撮影:稲澤朝博

今回は、番組第2回スタート前の稲川にインタビューを実施。番組についてはもちろん、彼女の好きなゲームや映画、音楽についてたっぷりと語ってもらった。

■初の冠番組、実は緊張も?

――『稲川と○○』は稲川さんにとっての初の冠番組。とうとう始まりましたね。

ほんとうにありがたいです! これまで作品関連でのひとりMCはあるんですけど、これもいろいろな方が応援してくださったおかげです!

――どういった経緯で番組がはじまることになったんでしょうか。

番組のプロデューサーを担当してくださっている前田地生さんには、2012年に配信されていたショートアニメ『にゃんころり』でお世話になっていたんです。そのときから「番組やりたいですね」という話をしていたんですけど、それから紆余曲折あって、今回一緒に始めることになったんです。

――その時からずっとひとりで番組を始めたいという野望があった。

私は外交的な陰キャコミュ障なんですよ。ひとりでしゃべるのは苦じゃないし、好奇心旺盛でやりたいこともたくさんあるんです。ゲームとか、日本や海外の文学、映画、モデルガンとか、私が好きなものをみなさんに知っていただいて、一緒に盛り上がりたいなって。新しいことにも挑戦したいですし、それを仕事にできたらうれしいなって、虎視眈々と狙っていました。

――タイトルの『稲川と○○』にはどういった想いが込められているのでしょうか。

打ち合わせで、今後いろいろなことに挑戦するには、タイトルも柔軟性があるほうがいいよねということで決まりました。「○○」の部分には今後ゲストさんが来たら名前を入れるとか、「稲川とゲーム」とか「稲川と探検」とか、その都度サブタイトルにしていきたいです。

――満を持しての放送となった第1回の反響はいかがでした。

こんなに反響をいただけるとは思っていなかったのでうれしかったです。コメントを追いかけるのが大変といううれしい悲鳴もありました。これまで出会ってきた作品やキャラクターなど、いろいろなご縁が重なって私に興味を持ってもらえたのかなと。実は、すごい緊張していたんですよ。

――稲川さんはあまり緊張とかしないタイプなのかなと思っていましたけど、そうだったんですね。

私、結構肝っ玉がすわっているんですよ。緊張するときは大体、準備不足のときが多いんです。でも、マイク前に立って「REC」の赤いランプがついた瞬間吹っ飛びますし、ライブや舞台でも開演のブザーが鳴ったらこっちのもんだって。スイッチが切り替わるまでは胃が痛いんですけどね。それでも今回は「生放送だから変なこと言ったらどうしよう!」って。私の好きな洋ゲーや洋画のせいにはしたくないんですけど、口が悪いので(笑)。

――コメントもそうですけど、いろいろな感想が寄せられたと思います。

そうなんです。私の仕事をまっすぐ見て評価していただいて、そこから生まれた疑問や素朴な質問をたくさん送っていただきました。これまで私のことを見てくださったんだなって。番組内で「今後の番組をトーク中心にするかバラエティ中心にするか」のアンケート調査をしたんですよ。そうしたら、トーク中心が少しだけ多かったんです。私はこれまで番組に出演するときは、にぎやかしというか、バラエティ枠で呼んでいただくことが多かったので、そっちを期待されているのかなと思っていたんです。でも、私のパーソナリティを知りたいと感じてくれる方が多くて、うれしくて印象に残っています。

――作品を背負って出演されているときは、なかなか自身の深いところまでお話をする機会ってないですもんね。

私たちのお仕事は作品やキャラクターありきで、そこに興味をもっていただけるようにがんばっています。演じている稲川英里について知りたいと思ってもらえるなんて光栄です! 今後、番組の有料枠のほうで届いたお便りについて一問一答を続けていきたいですね。

■バンジージャンプやダメージデニム!

――今後コーナーなどでやりたいこともたくさんあると思います。

実現可能かはわからないですけど、いつかロケをやりたいです。あとはバンジージャンプ!

――バンジージャンプ……?

日本で一番高いところから飛びたいんです! これまで3~4メートルの崖や、もっと高いところからプールにダイブしたことはあるんですけど、「楽しい」が勝っちゃって怖くなかったんですよ。

――スリルが欲しいんですか?

私、突然の死に方がわからないんです。

――死……。

あ、死にたいわけじゃないんです(笑)。まだやりたいことがたくさんあるので! 今後演じる上での、臨死体験をしたいんです。バンジージャンプってロープがなかったら死んじゃうじゃないですか。その、一歩踏み込むときの勇気や決断ってどこから湧いてくるんだろうって興味があるんです。去年、自分で飛びに行こうと思ったんですけど、おみくじの運勢が良くなかったのでやめました。今年は大吉だったので行きたいんです。

――なるほど……。しかし初っ端からバンジージャンプとはすごい。

あとは日本の文化を知りたいし、伝えたいですね。『和風総本家』みたいな。それと、私はデニムが好きなので、日本デニムの総本山といったら岡山県なんですよ。有名な工場があるので、一度自分でダメージデニムを作ってみたいんです。創作する側の気持ちも知りたいし、それを観てまた挑戦する方がいたら良い相乗効果になるなって。

――やりたいことが具体的に固まっていますね。

ひとりでいるといろいろ考えちゃうんです。それを仕事にできれば万々歳じゃないですか。大人のみなさん、おねがいしまーす!

――ほんとうにこの番組は稲川さんにとっての挑戦ですね。ロゴも自分で書かれていたじゃないですか。あれも用意してきたんじゃなくてその場で。

そうなんです、即興です!

――「稲川」が眼鏡をかけているロゴも好きでしたけど、やっぱり「いなしり」ですね。

※編集部注:「稲川」の「川」が「しり」に見えるデザインになってしまった

あれはどう見ても「しり」でしたね。圧倒的しり感でした。何年、稲川って書いているんだという……。第1回の最後に番組を締めるときにも「稲川英里でした」を噛んでしまったんですよ。初の冠番組の最後に自分の名前を噛むなんて……。でも、こんなマイペースな感じで進めたいと思います。