シスコシステムズは8月23日、社会、地域、企業の課題解決を目指す事業アイディアコンテストである「Tokyo Moonshot Challenge」の開催を決定し、コンテスト参加者の募集を開始した。また、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)と共同研究契約を締結し、利用者参加型のサービスデザイン思考を取り入れ、セミナーやワークショップによる学ぶ機会(インプット)とコンテストによる実現する機会(アウトプット)を提供するという。

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同社は、テクノロジーの「つなぐ力」によって、より良い社会の構築へ貢献することを目指しているという。

その一環というTokyo Moonshot Challengeでは、企業やスタートアップ、大学や研究機関、自治体、個人といった幅広い層から参加者を募り、未来志向の新しい都市体験や宇宙IoTサービスに繋がる事業アイディアを集めて、世界を変える革新的なアイディアの具現化をシスコとエコパートナーが支援していくとしている。

アイディア募集した地理空間情報、宇宙IoT、5Gなどの先端技術を有効活用し、日本の課題を解決するという独創的なソリューションは、各参加者がセミナーやワークショップ、プロトタイピングといったインプットの機会を通してより具体化していく。

参加者はさらに、最終成果としての事業アイディアをプレゼンテーション大会で発表し、審査員が優秀アイディアを選考する。

最優秀アイディアには100万円、優秀アイディアには50万円が各1組ずつ賞金として授与する。また、副賞として、オリンピック観戦チケットを授与する。

同コンテストの実施に先駆けて、同社は慶應SDMと共同研究契約を締結し、利用者参加型サービスデザインプロセスの設計に共同で取り組んでいくことに合意した。

これにより両者は、オープンイノベーションの実現や新しいテクノロジーの発掘のために、サービスの提供者に加えてサービスの利用者などの多様なステークホルダーと共にサービスをデザインする上で、アイディアコンテストを実施し、その有用性や課題を実証するという。

具体的には、デザインプロセスに関係する国内外での取り組みの調査や、システム思考及びデザイン思考を適用したデザインプロセスの設計、コンテストの企画・運営によるプロセスの実証を進めていく。