NECは8月22日、HCI(Hyper Converged Infrastructure)モデル「NEC Hyper ConvergedSystem」やマイクロサービス化支援ツールをはじめとした製品群を強化し、順次提供を開始すると発表した。

「NEC Hyper Converged System」においては、各コンポーネントのバージョン管理・更新を、全コンポーネントを一括してライフサイクル管理できるサポートサービスを新たに提供する。この機能は、ハード/ソフトのドライバ、パッチ、ファームウェアなどが更新された場合、NECが指定した環境において、それらの動作検証をNECが行うというもの(更新はユーザー側で行う)。検証して結果が公表されるまでの期間は1-3カ月程度。

また、NEC 独自の専用管理ツール「NEC Hyper Converged System Console」で、新たにGUI 操作機能や運用作業の自動化技術を搭載した。具体的には、運用レポートの作成、簡単操作での機能/シャットダウン、障害予兆検知、ログの一括集などの機能が提供され、同社では、これらにより、機能による業務停止回避やシステムの利用状況レポート作成時間を8時間から約30分に短縮できるとしている。

  • 「NEC Hyper Converged System Console」

なお、NEC Hyper Converged Systemの価格は8,116,300 円(税別)~で、新機能を追加したシステムは9月17日から出荷が開始される。

そのほか、Express5800シリーズの保守契約者向け「サーバ診断カルテサービス」では、従来は1カ月の管理だったものを、新たに3カ前までの過去のリソース稼働状況との比較機能を追加し、リソース不足によるトラブルや業務停止の予兆傾向の可視化が可能となった。なお、こちらは保守サービス契約に含まれ、提供開始は9月末の予定。

  • 「サーバ診断カルテサービス」

アプリのモダナイゼーション支援

コンテナ化やマイクロサービス化など、アプリケーション環境のモダナイゼーションを支援する製品では、アプリケーションのマイクロサービス化対象候補を切り出す際の調査・設計作業効率化を支援する「SystemDirector Microservice Toolkit」と、コンテナ運用管理の省力化を実現する「NEC Workload Manager for Container Platform」を新たに提供する。

「SystemDirector Microservice Toolkit」は、アプリのデータベースへのアクセスや、複数のプログラムにまたがるフローの呼び出しを可視化するもので、アプリの構造解析やマイクロサービス化の対象抽出などプログラムソースコード分析にかかる工数を省力化する。価格は42万円(税別)~で、8月22日より出荷が開始される。

また、「NEC Workload Manager for Container Platform」は、運用管理ルールを定義したテンプレートを元に監視・操作条件を入力するだけでコンテナの運用業務を効率化できると共に、Web ブラウザ上でコンテナの構成履歴や稼働状況などの確認も可能となった。価格は101万2000円(税別)~で、8月22日より出荷が開始される。

  • 「NEC Workload Manager for Container Platform」

さらに、すでに3月から出荷が開始されている「WebOTX Application Server」では、マイクロプロファイル仕様やフォールトトレラント機能に対応するなどマイクロサービス開発の容易性を向上したという。こちらの価格は24万円(税別)~。

「オンプレミス/クラウド環境全体の統合管理」を支援する製品群

オンプレミスやクラウド環境を統合管理できる「WebSAM」関連製品では、障害検知から復旧までの時間短縮やジョブ実行管理の効率化、セルフポータル画面を通じたリソース払出の自動化機能やWeb ブラウザベースでの利用申請/承認機能などを強化した。

システム統合監視/コンテナ対応のWebSAM SystemManager Gは、75万9,600円~で、11月8日から出荷開始予定。ジョブ自動化/コンテナ対応のWebSAM JobCenter(30万円~)、プラットフォーム統合管理/Microsoft Azure対応のWebSAM SigmaSystemCenter(29万8,000円~)、クラウド運用自動化/Microsoft Azure対応のWebSAM vDC Automation(69万円~)はいずれも提供開始済み。なお、価格はいずれも税別。