花粉症などの透明でサラサラしたアレルギー性鼻炎の鼻水とは異なる、黄色くドロッとした鼻水は注意が必要です。副鼻腔炎の症状と検査法について解説します。

◆歯の痛み、頬の痛みの原因は鼻? 意外と知らない副鼻腔炎の症状
虫歯はないはずなのに歯が痛かったり、ぶつけたわけでもないのに頬がズキズキと痛んだり……。こうした症状が続くと何科に行くべきか悩まれるかもしれませんが、耳鼻科で解決することは少なくありません。

これらはいずれも「副鼻腔炎」によくある症状だからです。一般的に蓄膿症と呼ばれることもある副鼻腔炎ですが、黄色く色のついた、ドロドロした、時にニオイを伴う鼻水が出る病気だと思われている方が多いでしょう。

しかし実際には、特徴的な鼻水以外にも以下のような症状がしばしば現れます。

・頭痛
・発熱
・歯の痛み
・頬の痛み
・ニオイが分かりにくい

これらの症状があり副鼻腔炎だと診断がつけば、治療により早期改善が見込めます。

◆副鼻腔炎の鼻水の特徴・副鼻腔炎ではない鼻水との違い
様々な症状があるものの、特に特徴的なのはやはり鼻水です。副鼻腔炎の鼻水は、先述の通り黄色くドロドロしているのが特徴で、ニオイを伴うこともあります。

一方で、花粉症などを始めとするアレルギー性鼻炎の鼻水は、透明でサラサラしています。医学的な知識がなくても簡単に見分けることができそうですが、2つを合併する場合もあります。

◆副鼻腔炎の診察の流れ……鼻鏡、レントゲン・CT検査
上記のような症状で副鼻腔炎が疑われる場合、耳鼻科を受診しましょう。まずは診察で鼻鏡で鼻内を観察します。場合によっては内視鏡を使って観察を行います。

この段階で副鼻腔炎と診断することもありますが、鼻内の中鼻道という場所から排膿があったり、頭痛や頬痛があれば、必要に応じてレントゲンまたはCT検査を行って確定診断をすることもあります。

◆副鼻腔炎を疑っている方、確定診断され不安になっている方へ
ドロドロした鼻水が2週間続いていて、歯の痛みや頬の痛みなどが強いような場合、一度耳鼻科を診察されることをおすすめします。自然治癒を待つより、耳鼻科を受診し早期治療を受けた方が早く治ります。

また、耳鼻科で相談されるときは中鼻道という場所から膿が出ていないか聞いてみてください。この場所から排膿があれば、副鼻腔炎の疑いが高いからです。

文=坂田 英明(耳鼻科医)