車の最新技術[2019.08.14 UP]


ダイハツが新型タントで目指した「ユーザー目線」【ニュースキャッチアップ】噂のクルマNEWS。その真相は?!


文●ユニット・コンパス 写真●トヨタ、ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌 2019年8月掲載の内容です)


クルマにまつわる最新の話題を開発現場からお届けするこのコーナー。今回のテーマはダイハツの新型タント。軽自動車の人気ランキングトップ3に入る注目車種がどのように進化したのか。開発の裏側を紹介する。


ジャンルをリードしてきたタントが全面改良して登場


 スーパーハイト系というジャンルを開拓し、3世代にわたり牽引してきたタントは、まさに軽自動車のど真ん中をゆくモデル。新型はダイハツの最新プラットフォームであるDNGAの頭出しでもあり、寄せられる注目と期待は大きい。
 市場が拡大する一方で、スーパーハイトを必要とするユーザーも変化。初代が登場した2003年では子育て層が半分以上を占め、残りを若年層とシニア層が分けていたが、3代目の2013年には子育て層とシニア層がほぼ並ぶ状況となった。
 そこで、改めてタントを必要としているユーザーの声を集めることから新型の開発を開始。若年層の求める「デザイン」と「先進装備」、子育て層の求める「使いやすさ」と「運転のしやすさ」、そしてシニア層が求める「乗り降りのしやすさ」、「安心と安全」というユーザーの声すべてを盛り込むことにしたという。
 それを実現させる鍵となったのがDNGA。基本性能を大幅に高め、なおかつ従来から温めていたアイデアも盛り込んだ。一方でダイハツが旨とする「良品廉価」も忘れない。開発各部門を予算制とすることで、価格の据え置きも実現させている。
 まさにダイハツのすべてが詰まった新型タント。進化の裏には徹底した「ユーザー目線」があった。


カスタム仕様


[新型の見どころ]運転席がロングスライドするミラクルウォークスルー


 新型に加わったのが世界初の「運転席ロングスライドシート」。運転席が停車時に最大540mm動かせるため、助手席側から運転席まで楽にウォークスルーできるというもの。たとえば後席のチャイルドシートに子供を座らせ、そのまま車外に出ることなく運転席に行ける。とくに雨の日などには便利そう。また、助手席イージークローザーやスライドドアの施錠予約、解錠と自動ドアオープンを事前予約する機能も加わった。




毎日の運転で感じる不安を減らす先進安全装備

 先進安全装備もさらに進化。スマートアシストに加えて、さらに機能を追加する「スマートアシストプラス」を設定した。


普通車と福祉車両の間を埋める

 日本社会の高齢化が進むなかで、福祉車両だけではすべてのニーズを満たせないことに着目。介護度が軽度なユーザーでも乗り降りが楽になる手すりやステップといったオプションアイテムを開発した。


トールワゴンというジャンルを開拓
「しあわせ家族空間」をコンセプトに2003年に登場した初代。室内空間を最大化したパッケージングで室内長は2000mm。後席の左右分割スライドも採用した。


2007年登場の2代目は、軽自動車初となるセンターピラーレス&スライドドア「ミラクルオープンドア」を採用。広さに加えて使いやすさにもこだわった。


2013年3月に登場した3代目。これまで培ってきた広さと使い勝手に加えて、ミライースで培った低燃費と低価格といった軽自動車の本質を改めて追求した。


DNGAの採用でクルマ全体が大きくレベルアップ

 安全性や利便性といったわかりやすい性能だけでなく、クルマの基本である走る、曲がる、止まるについてもしっかりと磨き上げてきたという新型タント。まさに元祖スーパーハイトとしてのプライドを感じさせる内容だ。この秋に登場すると言われているDNGA第2弾にも期待だ。



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ボディタイプ:軽自動車国産車新車