俳優の菅田将暉が、フジテレビで15日(深夜2:55~3:50 ※関東ローカル)に放送される『福井テレビ開局50周年記念番組 聖職のゆくえ~働き方改革元年~』で、ドキュメンタリー作品のナレーションに初挑戦した。

菅田将暉

「第28回FNSドキュメンタリー大賞」ノミネート作品の同番組は、働き方改革元年といわれる中で教師の働き方が改めて問われている昨今、教壇に立つ教師の姿を追いかけながらあるべき教師の労働環境について警鐘を鳴らしている番組だ。

菅田は「(教師役を演じた)『3年A組』(19年1月期、日本テレビ系)という作品に携わり、放送終了後も様々な反響が僕の元にも届きました。今回のナレーションのお仕事もその1つです。僕にできることは大それたことではないですが、受け取ってくださる方がいて、それを入口としていろんなことを“考える”機会が増える。僕らの仕事の意義はそこにあると思いました」と、今回の番組への思いを語る。

その上で、「今の先生たちの現状に“このままじゃいけない”と声を上げる人がいます。決してその声は人を傷つける声ではなく、僕はとても優しい声だと思いました。そして、必要な声だと思いました。始まりは小さな声でも、きっと僕らがちゃんと受け取り、耳をそばだてれば、それはとても大きな声になります。気持ちの良い音が乱反射する社会。そんな社会になればと願っています」とメッセージを寄せている。

福井テレビの小川一樹ディレクターは「菅田将暉さんは『聖職のゆくえ』の取材をしていたタイミングと同時期に、ドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』の主役として教員役を演じられていました。『3年A組』の放送を重ねる度に、ドラマ、そして菅田さんの見事にはまっていた教員役への世間の反響は大きくなっていきました。そして私が福井市内の中学校に密着取材していた時、ある先生が生徒に“最近よくみるテレビ番組は?”と聞いたところ、間髪入れずに何人もの生徒が『3年A 組』と答えました。その時、教員の働き方について、世の中の人に自分事として捉えるくらいに真剣に考えてもらうには、今まさに菅田将暉のナレーションで伝えるのが一番だと感じました。大人や学生だけでなく、中学生のような若い世代にも見てもらい、考えてもらえるようにと、そう思い菅田さんにお願いしました」と、起用の経緯を説明。

そして、「菅田さんにお会いすると、ナレーションはニュース特集を一度だけやったことがあるもののあまり経験はなく、55分といった長尺、しかもドキュメンタリーは初めてと聞きました。しかし、菅田さんの地元に教員をやっている友達もいて、自分自身もかつて教員への夢を抱いていたこともあったとのことで、過酷な教員の現状、そしてその働き方改革にスポットをあてた番組であればやろうと、ナレーションを引き受けていただくことができました」と明かす。

この番組については「福井県内の教員が新採用から7カ月で自殺しました。裁判を起こした両親を取材すると、教員の過酷な実態が見えてきました。県外では教員の過労死も珍しくないことを知り、教員の実情を直に探るため学校への取材を試みました。しかし学校への取材は難航。最後に頼ったのが自分の母校。校長の理解を得られ5カ月にわたり現場に密着すると、多忙さはすさまじいものでした」といい、「教員の命をもって訴える遺族、現職の教員の声、学校の実態の深掘りから、待ったなしで求められる教育現場の変革について訴えます」と話している。

  • 『聖職のゆくえ~働き方改革元年~』より