NTTデータは、エムティーアイが運営する交通情報総合アプリ「乗換MAPナビ」にAIを活用した近未来渋滞予測情報を提供し、8月8日から12月31日まで実証実験を開始すると発表した。

  • 「乗換MAPナビ」

実証実験では、Android版「乗換MAPナビ」内に無料で使用できる「渋滞予測」欄を設け、道路状況と渋滞の関連性を学習しパターン化したAI(渋滞予測モデル)を通じて、5分間隔で現在から30分後、60分後の渋滞予測を表示。VICSによる最新の道路状況を基にした精度の高い渋滞予測情報を5分間隔で確認できる。

  • 現在の渋滞イメージ(左)と30分後(中央)、60分後(右)の予測イメージ

従来の渋滞予測情報は、渋滞統計情報(過去の道路状況、渋滞情報)による「これまでの傾向からこのような未来だろう」という予測に基づいて、ユーザーにルート検索を提供してきたため、突発的に発生する事故・道路規制等を反映できないという。

同社では、この実験により有効性検証と市場ニーズの把握を行い、今後2020年度をめどに、近未来渋滞予測情報の提供範囲を一般道路まで拡大する予定。また、より多角的な情報(天気、自動車・携帯から送られる位置情報、施設の混雑状況、人の流れ、ユーザーの行動傾向等)をAIで分析することで、一人一人の好み・特性に合った最適なサービスの実現を目指す。