「【シゴトを知ろう】スポーツインストラクター編」では、スイミングインストラクターとして活躍されている西野大樹さんのお仕事内容や、その魅力についてお話を伺いました。今回は番外編として、このお仕事ならではの「あるある」や今後の目標などについても教えていただきました!

■フィットネスクラブの会員様は十人十色

―― どんな会員様が通われているのですか?
 
私の所属しているフィットネスクラブ東京ドームでは生後6カ月のお子さんから90歳以上の方まで、幅広い年齢層の会員様がいらっしゃいます。皆さんそれぞれ、目的が違うんです。健康を維持したい方や水泳仲間とのおしゃべりを楽しみに通われている方から、部活のようにひたすら泳ぎこんで大会での好記録を目指している方、競泳の日本代表として活躍しているトップアスリートまで、本当にさまざま。人数も、10人~30人くらいのグループのレッスン、5人前後の少人数レッスン、マンツーマンで行うパーソナルレッスンと、目的やレベル別にレッスンが分かれています。

私はこれらのコースを全て受け持っているので、会員様によって指導方法をガラッと変える必要があり難しい面もありますが、そのぶん面白みもあります。なにより、やりがいは大きいです。
 
 
―― この業界にいるからこそ知ったことはありますか?

泳ぐことを気軽に楽しんでいる会員様だけではなく、大人になっても本格的に水泳に向き合っているスイマーが大勢いらっしゃるということですね。例えば、18歳以上が選手登録をして出場できるマスターズ水泳の大会に参加される方々。アスリートのように、大会では0.01秒を競い、練習もストイックにされています。フィットネスクラブ東京ドームは、2018年に女子240歳区分(4人の合計年齢)のフリーリレーで日本記録を樹立しました。この業界で働き始めるまでは知らなかった世界で、正直驚きました。

■同僚は、お互いを高め合っていける良きライバル

―― さまざまな会員様を指導していくにあたり、こだわっていることはありますか?

自分なりのこだわりはありますね。まずは、会員様が上手に泳げていない場合、その原因をいろいろな角度から考えるようにしています。上手にできない原因は、一つではありません。例えば手がうまくかけていない場合、手のかき方だけが悪いのではなく、泳いでいる最中の腰の位置やキックの仕方も悪かったり、体幹が安定していなかったり。一つのことにとらわれずに注意深く観察をして、効果的に改善していけるよう心掛けています。

また、インストラクター同士の連携も大事にしています。インストラクターは、それぞれ得意な泳ぎが異なるので、その種目を得意とするインストラクターに積極的に質問して、知識や技術をしっかりと吸収する。これも、指導力をよりアップさせる方法の一つだと思っています。


―― 一緒に働いている人は、どんな人が多いですか?

私が所属しているフィットネスクラブ東京ドームは、20代の若いインストラクターが中心です。部活の先輩・後輩のような関係性で、みんな仲が良いですよ。もちろん会社なので上司から部下へきちんと指導する場面もありますが、和気あいあいと楽しく仕事をしています。

また、性格的には負けず嫌いな人が多いです。「この分野については誰にも負けない」ということを、おのおのが持っています。同僚は仲間であると同時に、お互いに刺激し合い高め合っていける良きライバルでもありますね。

■水泳のインストラクターはプライベートでもガッツリ泳ぎがち!?

―― この仕事ならではの「あるある」なことはありますか?

水泳のインストラクターは常に水の中にいるので肌が乾燥します。それから、塩素で髪の毛が茶色くなりがちです(笑)。

同僚と海やプールへ遊びに行くときは、皆ガッツリ泳ぎます! おしゃれなサーフパンツではなく、競泳選手が練習で着ている泳ぎやすいボックスタイプの水着を着て、ゴーグルも必ず持っていきますね(笑)。遊びに行っているので、指導をするわけではないのに泳いでいる人につい目が行ってしまうのも「あるある」の一つかもしれません。


―― 休日の過ごし方や体調管理など、普段から意識されていることはありますか?

休日は、少なくとも月に1度は昼間から遊びに出掛けるようにしています。同期と一緒にテーマパークへ行ったり、江の島に行ったり。家でゆっくり過ごす日もありますが、心も体もリフレッシュできるような機会を定期的に作っています。


―― 最後に、西野さんの今後の目標を教えてください。

社員として働き始めてから3年目を迎えたので、今後は徐々に仕事の幅を広げていければと考えています。後輩への指導にも力を入れていきつつ、施設の管理運営業務に関してもできることを増やしていきたいです。

私の会社は、このフィットネスクラブ東京ドームだけではなくさまざまなレジャー・スポーツ施設の管理運営業務を受託しており、それぞれの施設でスタッフが勤務しています。勤務先によっては、インストラクターとしての指導業務だけではなく、イベントの立ち上げや施設の管理者としての業務も発生します。どの施設に勤務してもいいように業務の幅を広げて、着実なステップアップを目指していきたいです。
 

 
「どのように伝えたら、会員様が上達してくれるかを常に考えています」と笑顔で話してくださった西野さん。この仕事を心から愛し、楽しみながら取り組んでいらっしゃることがひしひしと伝わってきました。
水中の命を預かる仕事として強い責任感が求められる大変さはありますが、スポーツが好きという人はもちろん、さまざまな方と関わってみたいという人にとっても興味深い仕事ではないでしょうか。
 
【profile】株式会社東京ドームスポーツ フィットネスクラブ東京ドーム 西野大樹