大富豪の性犯罪容疑者ジェフリー・エプスタイン被告、長年夢見ていた「DNA拡散計画」

匿名の情報筋がニューヨークタイムズ紙に語ったところでは、売春の罪に問われている大富豪のジェフリー・エプスタイン被告は、自分の精液によって、多くの女性たちに子供を産ませようと計画していたとのこと。

売春をしていたとみられる実業家ジェフリー・エプスタイン被告は、著名な科学者や企業からに対し、ニューメキシコに所有する牧場で女性たちを妊娠させ、自分のDNAを人類に残す計画を打ち明けていた。不祥事を起こしたヘッジファンド経営者は、14歳を含む十数名の未成年の少女に売春をさせた罪で7月に起訴されたが、2000年代初めごろからこうした考え――具体的には、自分の精液で女性をはらませ、子供を産ませるという計画を会食や会合で口にしていたと、4人の匿名の情報提供者がニューヨークタイムズ紙に語った。

実際に計画が行われた証拠はないものの、エプスタイン被告は大勢に計画を語っていたとみられる。おそらくその根底には、彼が傾倒していたトランスヒューマニズム、つまり遺伝子操作や人工知能といった方法で人間を「改良」するという科学思想(怪しげな優生学のようなもの)があったようだ。タイムズ紙のコメント取材に対し、エプスタイン被告の弁護士からの返答はなかった。

作家でバーチャルリアリティのクリエイターでもあるジェイソン・レイニア氏は、とある科学者(自称NASAの従業員)から聞いた話として、エプスタイン被告がニューメキシコの私有地で、一度に20人の女性をはらませようと計画していたことをタイムズ紙に明かした。科学者がレイニア氏に語ったところでは、エプスタイン氏の計画はRepository for Germinal Choiceからヒントを得ていたという。いまは無きカリフォルニアの精子バンクは、ノーベル賞受賞者の精子も保管していたともっぱらの噂だった(ノーベル賞受賞者の精子提供者として公表されているのは、物理学者のウィリアム・ショックレー氏のみ)。

複数の科学者が記事の中で、エプスタイン被告が特定の場――2001年の夕食会や2006年バージン諸島で行われた会議など――でこうした考えをおおっぴらに話していたとコメントしている。ハーバード大学法学部のアラン・M・ダーショウィッツ名誉教授は、マサチューセッツ州ケンブリッチで被告が主宰した昼食会を振り返り、実業家が人間を改良する遺伝子学的方法を語っていたと述べた。

タイムズ紙は、エプスタイン被告とゆかりのある著名な科学者として、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士やノーベル物理学賞を受賞したマレー・ゲルマン氏、進化生物学者のスティーヴン・J・グールド氏などの名前を挙げている。自分たちの研究に資金を提供してもらえるのではという期待から、大勢の優れた科学者が億万長者の誘いを受け、マンハッタンの豪邸での豪華な晩餐会や、バージン諸島内の個人所有の島で同氏が主宰した会議に出席した。

エプスタイン被告は低温学、つまり人体を冷凍保存して、のちに蘇生させるという方法にも関心を寄せていた。とある知人に、自分の頭部とペニスを冷凍保存したい、とも語っていた。

現在66歳のエプスタイン被告は7月6日、性的人身売買罪および共謀罪の連邦法違反で逮捕された。無罪を主張したが、保釈請求は棄却された。先週、ニューヨーク市メトロポリタン矯正センター内の独房で負傷しているのを発見され――首にはっきり2つの跡がついていた――、現在は自殺防止の監視下に置かれているという。