皆さんは、ミレニアル世代という言葉をご存知でしょうか。ミレニアル世代とは、2000年代に成人になる世代の人たち、20代前半から30代後半の年代の人を指します(※)。本稿では、ミレニアル世代の特徴や、現在働き盛りのこの世代の女性が、どのような働き方をし、どんな悩みを抱いているのか取り上げます。

※ワシントンのシンク・タンク「Pew Research Center」が2014年に行った発表では、1981年から1996年の間に生まれた人々をミレニアル世代と定義。

  • ミレニアル世代の価値観は違う - 女性の働き方や悩みとは?

    ミレニアル世代の価値観は違う - 女性の働き方や悩みとは?

ミレニアル世代が持つ価値観

ミレニアル世代は幼少の頃からIT製品が身近にあり、インターネットやSNSにも感度が高く、情報リテラシーに優れているとされています。インターネットを通じて物事を多角的視点で見ることに慣れているため、個人主義でありながらも多様性を受け入れることができる柔軟性を持った世代。また、消費活動には活発でなく、「モノを所有」することよりも「モノを共有」する「シェア」という概念に理解があり、シェアリングサービスを活用する人が多いという特徴もあります。

ミレニアル世代の前は、終身雇用制で会社など組織への帰属意識が高く、マイカーやマイホームなど、「モノを所有する」消費活動も活発だった世代といわれています。また、現在のようにSNSで他人とコミュニケーションを取るという文化がなかったので、日ごろ接する他人といえば会社や親しい友人が中心。それゆえに、前の世代とミレニアル世代の価値観の違いは大きいとされています。

最近だと、特にミレニアル世代の「働き方」について注目されていますが、いったいどのような特徴があるのでしょうか。

ミレニアル世代の働き方

ミレニアル世代はワークライフバランスを重視する傾向にあり、フレックス勤務や在宅勤務、ノマドワーカーなど、柔軟性のある働き方を望む人が多いとされています。終身雇用制が当たり前という考え方を持つ人は少なく、副業する人や、転職や起業でキャリア形成をしていく人、フリーランスとして働く人も多いのが特徴です。

元号も代わり、ますます年齢的に社内での立場が責任あるものに変化していくこれから。特に女性は、結婚・出産といったライフイベントを迎える人も多くなってきます。

今回はそんな同世代の25歳~35歳のマイナビ会員の女性300人にアンケートを実施。女性の働き方や仕事のモチベーションを見てみましょう。

ミレニアル世代の女性の働き方や環境、どう変化した?

はじめに、新卒の頃と比べて、働き方や環境が変わったか尋ねると、変わったと答えた人は全体の約70%も。どう変わったか尋ねると、多かった理由は「責任のあるポジションにつくことが増えた」、「帰る時間が早くなった」という2つ。「責任あるポジションにつくことが増えた」と回答した人は20代、30代ともに同じくらいの割合でしたが、「帰る時間が早くなった」は、30代の人が多く回答していました。

  • 新卒の時と比べ働き方が変わったと感じる人は約70%

    新卒の時と比べ働き方が変わったと感じる人は約70%

「責任のあるポジションにつくことが多くなった」(28歳/事務職)、「帰る時間が遅くなった」(35歳/営業職)、「結婚や出産で同期が少なくなった」(32歳/専門職)、「結婚・出産をして働き方が大きく変化した」(27歳/企画職)、「転職した」(26歳/企画職)「派遣社員になった」(27歳/事務職)「フレックス勤務になった」(27歳/企画職)「帰る時間が早くなった」(34歳/サービス職)

キャリアについての悩みは?

次に、キャリアについて悩むことがあるか質問すると、全体の約60%が「ある」と回答。

何に悩むかという質問に対しては、「家庭と仕事との両立について」と回答した人が過半数おり、次点で「給料が上がらない」となりました。また、今後もキャリアを伸ばしたいと答えた方は約6割いましたが、その理由として最も多かった回答が、「給与水準を上げたい」、「経済的に自立したい」というものでした。家庭との両立だけでなく、経済的な理由でキャリアについて悩む人も多くいるようです。

  • キャリアについて悩むことがある女性は約60%

    キャリアについて悩むことがある女性は約60%

「結婚・出産・育児との両立」(31歳/営業職)、「ライフスタイルの変化でキャリアを作りにくい」(29歳/技術職)、「給料が上がらない」(27歳企画職)、「明確なキャリアアップがない」(28歳/事務職)、「スキルアップさせてくれない」(28歳/企画職)、「キャリアを積みたい一方で育児も並行してやらなければならないためバリバリ働く事が難しくなった」(26歳/公務員)、「非常勤職員として入職したので、昇給はなく、給与アップも望めないので、キャリアを築く道がなかった。 ある程度年齢を重ねてくると、経験職種(同業種)でないと就職しにくい。」(29歳/介護職)

キャリア形成のための努力とは?

ここまでのアンケートで、多くのミレニアル世代の女性が自身の働き方やキャリアについて悩んでいるということが分かりました。では、その悩みや課題解決に向け、どのような努力や行動をしているのでしょうか。

最後に、自分のキャリアのためにしていることがあるか質問。最も多かったのが「仕事関連、仕事に役立つ本を読むこと」でした。「仕事に有利になる資格を取るための勉強」と答えた人も多く、読書や研修へ参加して知識を得たり、資格取得に励んだりしている人が多いという結果になりました。

「ビジネス書、自己啓発本を読む 仕事で使える知識を増やしている」(32歳/営業職)、「研修やセミナーに参加し、専門書を読む」(30歳/専門職)、「資格取得のための勉強」(28歳/介護職)、「上司の言動を将来の自分に重ねて観察」(29歳/企画職)


以上、アンケートを元に「ミレニアル世代の女性の働き方」についてご紹介しました。結婚や出産、キャリアやスキルアップといった、まさにワークライフバランスに悩む人が多い世代。女性がどのような悩みを持ち、解決のためにどんな行動をしているのか、また社会がそれをどう支援していくか。労働人口が減る一方の日本で女性の労働力がもっと活かされるために、一人一人が意識すべき課題が多く見えてくるのではないでしょうか。

・調査時期:2019年6月21日~28日
・調査対象:マイナビニュース会員
・調査数:25~35歳の女性300人
・調査方法:インターネットログイン式アンケート