JR東海は7月24日、2020年の東京五輪大会などを見据え、セキュリティの向上を図ると発表した。

具体的には、新幹線全駅の防犯カメラと新たに設ける管理センターをネットワークで結ぶことで、カメラ画像を管理センターに集約する。これにより、各駅で駅員の目の届きにくい場所も含め、一元的に監視できる体制を整える。来年度以降、非常時に警察に駅防犯カメラの画像を伝送する設備を整える予定。

  • 駅防犯カメラと新設する管理センターをネットワークで結ぶ

また、車内で非常ボタンが扱われた場合に車内防犯カメラの画像を指令所へ自動伝送することによって、迅速な対応を実現する。

  • 車内防犯カメラと指令所をネットワークで結ぶ

加えて、乗務員やパーサー、指令員のスマートフォンに導入しているグループ通話システムを、警備員のスマートフォンにも拡大する。

そのほか、指令員から個別の列車の乗客に向けて直接車内放送を行えるようにすることにより、不測の事態が発生した際に、乗務員が避難・誘導等の対応に専念できる体制を整える。