ブロードバンドタワーとアット東京は7月23日、データセンター(DC)事業における戦略的パートナーシップにより、両社のデータセンター間の接続を2019年中に開始すると発表した。

ブロードバンドタワーは設立以来、日本のインターネットの中心地である大手町にデータセンター拠点を保有し、インターネットの相互接続点である「インターネットエクスチェンジ(IX: Internet eXchange Point )に近い」DC事業者として、複数の都市型データセンターを運営している。

昨年には5G時代のDCを標榜する「新大手町サイト」を開設し、日本を代表する3大IX(JPIX、BBIX、JPNAP)への接続性をさらに高めるとともに、AWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azureなどの代表的なメガクラウドとの直接接続をはじめとした閉域網接続サービス「dc.connect(ディーシー・ドット・コネクト)」などを展開。

一方、アット東京はセコムグループの一員として、信頼性の高い電源供給をはじめとした設備インフラを有する複数の大規模DCを運営しており、DC内における幅広い事業者間の相互接続プラットフォーム「ATBeX (AT TOKYO Business eXchange)」や、インターネット接続サービス、メガクラウドとの接続サービスなどを展開している。

今回のパートナーシップでは、相互の顧客利便性向上を目的に両社のDC間を光ファイバー回線で直接接続し、ブロードバンドタワーのdc.connectサービスとアット東京のATBeXサービスを連携する。

  • データセンター間の接続イメージ

    データセンター間の接続イメージ

それぞれの顧客は、物理的な建屋・事業者に縛られることなく、顧客間で直接接続(ピアリング)が可能となり、インターネット接続、クラウド接続、海外接続など、より柔軟なネットワーク接続が可能だという。

また、両社はDC間接続を契機としてサービス・ソリューションの相互紹介・活用などを含めた提携にてパートナーシップを強化し、5G時代に向けたDC事業の深耕を図る考えだ。