大人になると借金は身近なものになります。ここでは賢い大人としての知っておきたいローンとの付き合い方をお伝えします。

◆大人になると借金は身近なもの
大人になると住宅ローンや車のローン、教育ローンと「借金」を家計に組み入れていくことはとても一般的になります。例えば、マイホームを買うのに3000万円貯めてから買おうとすると何十年もかかってしまいますので、ライフプランに関わるもので高額なモノは上手にローンを活用していきます。

◆お金の世界での信用は返済能力
では、お金は誰もが借りれるかというと、そうではありません。お金を借りる時はその人が「信用」できる人かどうかを「審査」され、「信用」が高ければ高い程お金を借りやすくなり、「信用」が低いと判断されればお金を借りることができません。つまり、「お金の世界での信用度=返済能力」というわけです。

どんなことで「信用」を図るのかというと、年収、勤務先、勤続年数、借入状況、返済状況、自己資金、資産、担保評価、納税といった属性を「審査」されるわけです。住宅ローンを借入れする時は、一般的に以下のような基準があります。

・年収……300万円以上
・勤務先……上場企業や公務員だと優位
・勤続年数……3年以上
・借入状況……滞納の有無
・自己資金、資産……貯蓄や資産は多ければ多い程優位
・担保評価……担保価値が高い程優位
・納税……税金の滞納の有無

◆お金の信用を高めるお金の扱い方
ではお金の信用を高めるにはどのようにすればいいでしょうか?

大人になったら、お金の信用は自分で作っていくものです。若い時は、年収も貯蓄も少なく信用度が高いとはいえませんが、年齢と共にコツコツと信用を築くことができます。

・仕事をして「安定収入」を得る
・税金は滞納せず納める
・借りたお金は毎月滞りなく返済する
・貯蓄を持つ
・資産を築く

このような当たり前のことが、お金の世界の信用度を高めることになります。

反対に、次のような状態だと、信用が無く返済能力が無いと判断されますのでお金を借りることができません。

・安定収入が無い
・税金を滞納している
・借金の滞納が多い
・貯蓄が無い
・資産が無い

◆お金は金利の低いところから借りる
また、お金を借りる時には必ず「金利」が必要になりますが、この「金利」もその人の「信用度」つまり返済能力で金利に差が出てきます。信用が高ければ低い金利でお金を借りれ、信用が低ければ高い金利でなければお金を貸してもらえません。

しかし、同じ人が借りる場合でも、お金を借りる金融機関先で〇〇銀行では1.5%、〇〇信販では2%というように金利は違ってきます。

一般的に金利の低いところから順に、

1. 公的融資(日本学生支援機構・日本政策金融公庫、社会福祉協議会)
2. 銀行系……銀行
3. 信販系……信販会社やクレジット会社等(提携ローン)
4. サラ金系……消費者金融
5. 悪徳金融……ヤミ金

公的融資は税金が使われていますので、無利子や低金利で借入れできますが、一般的な審査に加え所得制限があるので、誰もが借りれるとは限りません。従って金利の低い銀行から選択するのがセオリーです。

金利が低い程、「審査」に時間と手間がかかりますが、金利が高い程スピーディに借入できるようになっています。だからこそ、お金を借りる時は計画的でなければ、高い金利で損をすることになります。

◆総返済額も必ず比較する
例えば200万円の車を返済期間5年で買った場合、金利が2%だと総返済額は約210万円、金利が5%だと226万円と総返済額に16万円も差が出ます。16万円といったら、初任給の手取り1カ月分です。

マイホームの場合、3000万円を35年返済で借入れした場合の総返済額を比べると、1%の金利だと約3560万円ですが、3%になると4850万円と、金利が2000万円近くかかることになります。

借入額が高く、返済期間が長い程、金利の威力は大きくなるので、金利を比較する時はその総返済額を確認すると「え! こんなに違うの?」と気付くことができるようになります。

多重債務やお金のトラブルを抱えている人の相談にのっていると、最初から金利の高いところでローンを組んでいることがほとんどです。必要だな、欲しいな、と思った時にその場でローンを組むのではなく、一旦帰って、金利と総返済額を比較してから借入れ先を決めていきましょう。

家も車も教育も、私達が生きていくうえで欠かせないものです。必要と思った時にお金をスムーズに借りることができるように、お金の信用を築くことを意識しながらお金と付き合い、借りる時は金利や総返済額に気を配るようにすることが賢い大人といえます。

文=二宮 清子(マネーガイド)