元SKE48 柴田阿弥「自分を守るのは知識」キャスターに転身して気が付いたこと

山里亮太&蒼井優の結婚会見を全編ノーカットで最速放送するなど、地上波ではできないことに果敢に挑戦し続けるインターネットテレビ局“AbemaTV”。ニュースキャスターやアナウンサーも、さまざまな経歴を持っているバラエティに富んだ顔ぶれが揃う。今回は、元SKE48の柴田阿弥が、アイドルから転向しキャスターとして感じることを聞いた。
──SKE48時代にリポーターの仕事もしていましたが、当時からキャスターに興味はあったんですか?

柴田 SKE48時代に『ゴゴスマ』や名古屋の地方局でリポーターをやらせていただいて、こういうお仕事も楽しいなという気持ちはありました。ただ将来、キャスターになりたいとは考えていなかったです。もともとタレント志望で、「リポーターの仕事もやってみたいんですよね」というお話をしたときに、セント・フォースを紹介されたんです。

──アイドル活動がキャスター業に生かされているところはあります?

柴田 生放送で緊急事態があっても慌てないのは、アイドル時代の経験が活きているのかもしれません。あと体力はありますね。

──生放送の緊張感はすごそうですけどね。

柴田 1人でやっているので責任感は大きいですけど、あまり緊張は感じなくて、むしろ楽しいです。

──地上波でも番組レギュラーを持っていますが、AbemaTVならではの特徴はありますか?

柴田 地上波は尺がキッチリ決まっているので、喋るタイミングがなかったり、自分の意見が巻きになったりすることがあるんです。コメンテーターの方もいるので、私が割り込む訳にもいかないですからね。そういうときは上手く自分の気持ちを伝えられないなって思うこともあります。でも『けやきヒルズ』では時間をもらえるので、思うことがあれば言えるし、コメンテーターの方の意見もゆっくり聞けますね。

──自分の意見を言うのはSKE48の頃から得意な方でしたか?

柴田 むしろ苦手でした。アイドル時代はニュースも見ていなかったですし、政治的意見を言うのも良しとされていなかったし、そもそも求められていなかったですからね。AbemaTVの番組に携わるようになってから、スタッフさんに「1つひとつの意見を伝えた方がいい」とか「当たり障りのない意見だけだと出演する意味がない」とアドバイスをいただいて、徐々に意識が変わって、自分の意見も言えるようになりました。今もまとめるのは下手だし、まだまだですけどね。

──好きなテレビ番組も変化したんじゃないですか?

柴田 変わらずバラエティは好きなんですけど、ニュース番組を見るようになりましたし、コメンテーターさんの意見も言葉遣いなども含めて意識するようになりましたね。



──どういうときにやりがいを感じますか?

柴田 キャスターを始めて3年になるんですけど、いつもと違った新しいことに挑戦して、上手くいったときはやりがいを感じますね。あと日々できなかったことができるようになると楽しいです。私はマンネリが嫌いなので、同じことをしているなと感じると、読み方などを工夫することもあります。

──同じ日に『けやきヒルズ』と地方局で放映している『チャント!』に出演する曜日もありますが、番組ごとの切り替えはどうしていますか?

柴田 難しいと思うのかもしれませんが、自分ではあまり切り替えって分からなくて。そもそも移動の車中は寝ていますし、『チャント!』は局に着いて10分後には本番なので、特に切り替える必要はないですね。それにキャスターを始めてから集中力が増したなと感じます。

──AbemaTVでレギュラー出演している『AbemaPrime』と『けやきヒルズ』、それぞれの番組を紹介してください。

柴田 『けやきヒルズ』は私とテレビ朝日の大木(優紀)さんが交代で担当しているんですけど、地上波では取り上げないようなニュースを数多く放送しますし、世の中の動きを1時間で分かりやすく紹介しています。専門家のコメンテーターさんが長尺で噛み砕いて解説してくれるので、私自身、こんな意見もあるんだって発見もあるし、考え方が広がります。自分自身もアップデートできる番組ですね。『AbemaPrime』は1回に取り上げるニュースが多くて4本ぐらいなので、1つの問題を深掘りしていきます。いろんな方が討論するので、意見がまとまらないことも多いんですけど、多面的にニュースを見るのに最適です。

──どちらの番組も日によってキャスターが変わりますが、自分の色を出そうという意識はありますか?

柴田 「柴田阿弥がやるとこういう風になる」というのが分かりやすくありたいなとは思っていますけど、なかなか上手くは行かない日々です。今、26歳なんですけど、私には20代で働く女性の意見を求められていると思うんです。ただ、なかなか発言する勇気がでなかったり、思うことはあっても言葉が出なかったりもあって、精進しなきゃなと思います。

──共演者で影響を受けた方はいますか?

柴田 みなさんから影響を受けているんですけど、『けやきヒルズ』の月曜コメンテーターを担当している臨床心理士の藤井(靖)先生とはお仕事以外でもお話する機会が多いですね。あと『AbemaPrime』でご一緒している若新(雄純)さんは見た目が茶髪で、放送中も携帯をいじってますけど、求められたときにパッと発言をして、それがフラットな意見なので勉強になります。辛辣なことも言いますけど、それが人を傷付けないんですよね。フラッと来て、フラッと喋るみたいなスタンスですけど、誰よりも空気を読んでいるんじゃないかなと思います。携帯もずっとコメント欄をチェックしているみたいですしね。どのコメンテーターさんも、放送後に「今日は上手くいかなかった」とか反省していて、専門家でもそうなんだから、経験の浅い私の方が反省点が多いのも当然かなと思いますし、みなさん向上心が高くて勇気付けられます。



──自分が出演した生放送の番組は後でチェックします?

柴田 毎回、トーク部分と最初の読みの部分は確認します。始めた頃のレベルが低すぎるので、だいぶできるようになったんですけど、言葉が詰まったり、ちょっとした読み間違えだったり、気になるところはたくさんあります。ゴールはないですけど、今日よりも明日が上手くいけばいいなと思っています。

──地上波と比べて、インターネットテレビならではの良さはどこにありますか?

柴田 放送時間に余裕があるところです。地上波では取り上げられない問題もじっくり掘り下げられますし、先日の山里亮太さんと蒼井優さんの結婚記者会見なんて、みなさんフルで見たいじゃないですか。それをリアルタイムで、ノーカットで、どこでも見られるのはインターネットテレビならではですよね。個人的には、この年でこんな大役を任されることなんて地上波ではなかなかないので、すごくやりがいを感じます。番組の立ち上げから関われる機会もないので、貴重な経験をさせてもらってますね。

──出演されている番組をどういう人に見てもらいたいですか?

柴田 大学の先生が出てらっしゃるので、けっこう学生の視聴者が多いんです。私自身、2つの番組を通して感じるのは、“自分を守るのは知識”ということです。なので若い方に見ていただければ、もっと世の中が良くなると思います。

──今後キャスター業として挑戦してみたいことは何ですか?

柴田 もっとロケに行って、いろんな方のお話を聞きたいです。あと出演してくださっているコメンテーターさんの、普段のお仕事をあまり知らないので、それを知る機会があるといいですね。今このお仕事が本当に楽しいので、より長く続けていきたいですし、毎年一歩でも前進していきたいです。
▽柴田阿弥(しばた・あや)
1993年4月1日生まれ、愛知県出身。2010年から2016年までSKE48のメンバーとして活動。グループ卒業後、2016年9月よりセント・フォースに所属。『ウイニング競馬』(テレビ東京)、『チャント!』(CBCテレビ)等のレギュラーを持つ。AbemaTVでは『けやきヒルズ』(月・火・金曜 12時~)、『AbemaPrime』(木曜 21時~)に出演中。