アシストは12日、日立製作所が提供するソフトウェアのジョブ管理基盤「JP1/Automatic Job Management System 3(以下略、JP1/AJS3)」ユーザー企業向けにブラックボックス化したジョブを可視化するサービス「JP1/AJS3ジョブ定義アセスメントサービス」をリリースした。

1994年にUNIX対応版がローンチしたJP1は、バージョンを重ね現在では、Version 12まで版を重ねUnix、Linux、Windows各サーバ、仮想化やクラウドとマルチに分散したサーバ環境に対応した統合管理システムとして進化。システム全体としてデータを分析、運用を自動化する、コンプライアンスや監査、セキュリティ関連など多岐にわたる機能を提供している。

今回、アシストが提供するのは、業務の自動化や業務に応じたきめ細かいスケジューリング、フローチャート形式での業務定義など膨大な"ジョブ"を設計し運用・管理できるJP1/AJS3に対応する定義アセスメントサービス。JP1/AJS3では、RPAの利用を含めたプロセスの自動化を行えるため、その幅はさらに大きく広がりそうだが、提供開始された「JP1/AJS3ジョブ定義アセスメントサービス」はシステム増加、ジョブ管理規約の遵守状況を可視化、レポート化するもの。基幹システムを支えるジョブ管理のブラックボックス化を防ぎ、多くの機能を持つJP1の能力を最大限引き出すものだ。

3,000社を超える導入実績を持つアシストは、「現状のジョブ定義やジョブ管理規約の遵守状況の可視化」、「ジョブ管理規約を標準化」、「標準化したジョブ管理規約にあわせたジョブ定義の最適化」の推奨しており、必要な現在のジョブ定義やジョブ管理規約の整備、遵守状況を可視化とデータの分析・評価を加えたレポートを提供する。レポートは、JP1に登録されているジョブ定義の処理遅延リスクのある設定値と、同社の長年のノウハウからもたらされたジョブ定義の誤操作防止に繋がる設定方法などのアドバイスも提供される。レポートの提出期間は、約2~3週間、提供価格は税別で200,000円となっている。アシストでは、企業システムにおいてジョブの安定稼働は必要不可欠となっている一方でシステム増加や長年の利用によるジョブの肥大化・複雑化、担当者の交代やドキュメント不備によるブラックボックス化など課題が増えていることをサービス提供の背景に挙げている。