NHKの連続ドラマ「少年寅次郎」に主演する井上真央さん

 女優の井上真央さんが、10月スタートのNHKの連続ドラマ「少年寅次郎」に主演することが7月16日、明らかになった。国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎(寅さん)の少年時代を山田洋次監督が描いた小説「悪童(わるがき)小説寅次郎の告白」のドラマ化で、井上さんは寅次郎の育ての母・車光子を演じる。

 ドラマは、寅次郎出生の秘密から、戦争をはさんだ悪ガキ時代、そして最愛の妹さくらに見送られて葛飾柴又の駅から旅立つ14歳までの物語となる。脚本は、2017年放送のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」などで知られる岡田惠和さんが担当。寅次郎のぐうたらな父・平造を朝ドラ「まんぷく」の森本元役で注目を集めた毎熊克哉さんが演じ、平造の弟・竜造役で泉澤祐希さん、竜造の妻・つね役で岸井ゆきのさん、帝釈天住職の御前様役で石丸幹二さんも出演する。

 原作者の山田監督は「50年の歳月をかけて製作したシリーズ第50作となる新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』の封切りに先んじて、小説『悪童 寅次郎の告白』がテレビドラマとして制作されることをうれしく思います。映画では描かれていない寅さんの出生の秘密から子供時代、人間の形成において大切な思春期を描いたエピソードゼロとでもいうべきお話です。少年寅次郎が、皆さんおなじみのあの“寅さん”に成長する、あるいは成長しそうな姿がユーモアたっぷりに描かれています。舞台は昭和の東京・葛飾柴又、そこに集うさまざまな人々たち。このドラマは戦後日本の原点が背景になります」とコメントしている。

 また脚本の岡田さんは「山田監督の原作小説を読んだとき、幼少期の、そして少年の寅ちゃんをテレビドラマで見たいなあ、そして書いてみたいなあと思いました。夢が実現できて今はただただ幸せです。山田監督に感謝です。井上真央さんをはじめ、すてきで最強な俳優さんたちが集まってくれました。笑って泣いて心に残るドラマです。どうか楽しんでいただけたらと思います」と語っている。

 「土曜ドラマ『少年寅次郎』」は全5回。NHK総合で10月19日から毎週土曜午後9時に放送される。