実写映画「るろうに剣心」最終章がクランクアップを迎えた大友啓史監督(左)と主演の佐藤健さん (C)和月伸宏/集英社 (C)2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会

 和月伸宏さんの人気マンガを俳優の佐藤健さん主演で実写化した映画「るろうに剣心」(大友啓史監督)シリーズの最終章が、6月7日にクランクアップを迎えた。佐藤さんは、約8年間を通して同シリーズの主演を務めたことを振り返り、「この作品は、言うまでもなく僕の誇りで、これまでもこれからも『るろうに剣心』を背負っていきます」と思いを語った。

 最終章は、剣心の“十字傷の謎”に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、志々雄真実を操っていた“シリーズ最恐の敵”縁(えにし)との戦いを、動乱の幕末期と明治維新後の新時代の二つの時代を通して描く。2020年夏に2作連続公開。

 撮影は、全国43カ所で約7カ月間行われた。佐藤さんは最終章で描かれるエピソードについて「このシリーズを語る上で避けることはできないですし、絶対演じたいと思っていました。そして、ただ描くだけじゃなく、圧倒的なクオリティーを持って映画史に名を残す、という使命にも似たような気持ちもありました」とコメント。

 アクション練習などの準備期間を入れると、1年以上本作と向き合ってきたといい、「とても過酷な撮影でしたが、シリーズを通して信頼できるスタッフと共に過ごした密度の高い日々でした。好きな役を演じる喜びを感じ、本当に幸せでした。当然ながら思い入れも半端じゃないですし、この現場が大好きでした」と話した。続けて「現場に入ってからは、皆様の力でとてつもない作品になると確信し、喜びと手応えを感じる毎日でした。皆様には感謝してもしきれません」と感謝した。

 クランクアップ時には、原作者の和月さんから「剣心を演じてくださりありがとうございました!! 心より感謝します!!」と直筆のメッセージが書かれた色紙が佐藤さんにサプライズで贈られ、驚きと喜びの表情を見せていた。

 大友監督は、「この厳しいスケジュールの中で、『るろうに剣心』シリーズとして期待されるクオリティーを実現するために最後まで一切妥協なく頑張ってくれたキャストとスタッフには、本当に感謝しています」と話し、「さまざまな困難を皆の力で乗り越えた、まさに伝説に残るといっても過言ではないハードな撮影だったと思います。臨場感にあふれた、迫力のある素晴らしい映像がたくさん撮れています」と手応えを語った。

 「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心が明治維新後、不殺(ころさず)を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた人気マンガ。1994~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメ化された。実写映画は、「るろうに剣心」が2012年8月25日、「京都大火編」が2014年8月1日、「伝説の最期編」が同年9月13日に公開。シリーズ累計で動員980万人、興行収入125億円を突破した。