富士通は6月27日、時差出勤の促進に向けて東京都交通局が実施する「都営交通2019夏の時差Bizキャンペーン」を支えるオフピークポイントサービスを実現するという、新たなポイント計算業務システムを構築したと発表した。新システムは、同キャンペーンが開始する7月22日から稼働する予定だ。

  • ポイント計算業務システムの位置付け

同サービスは、PASMOと連動したポイントサービスである「ToKoPo」を利用するものであり、同局としては初めて実施。

改札機の入出場データを用いた新システムにより、通勤ラッシュの時間帯を避けて都営交通を利用した人に対してポイントを付与する同サービスを、7月22日から9月6日までの平日に実施するという。

具体的には、同期間の始発から7時30分まで、または9時30分から10時30分の間に、都営地下鉄各駅または日暮里・舎人ライナー各駅の自動改札機を出場した際に、期間に応じたポイントをToKoPo会員に付与する。

さらに、事前に景品応募に登録した会員へ抽選で景品を贈呈する。

ポイント計算業務システムは、同社のデータ加工ソフトウェアにより、PASMOを用いた改札機の入出場データの膨大なログ収集からポイント付与までの一連の高速集計を実現したとしている。

同システムは、ToKoPoに登録しているPASMO利用者の入出場データを収集し、会員情報とポイント付与条件に照らし合わせて会員ごとのポイントを計算し、ToKoPoに付与する。

膨大な改札機の入出場データを処理するため、同社のデータ加工ソフトウェアである「FUJITSU Software Interstage Data Effector(インターステージ データ エフェクター)」を使用し、自動改札機の入出場データの収集からデータ抽出、会員情報とポイント付与条件との照合、ポイント付与までの一連の集計における高速化を実現したとしている。