女優の長澤まさみが23日、中国の一大都市・上海で開催となる第22回上海国際映画祭の「2019上海・日本映画週間」の、映画『コンフィデンスマンJP』(公開中)公式上映・レッドカーペットイベントに、田中亮監督とともに登場した。

  • 長澤まさみ

同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。

16日から行われる日本映画週間での公式上映にあわせ、田中監督は前日から上海入り。15日に上海オペラハウスで行われた上海国際映画祭の開幕式で、レッドカーペットに登場した。翌16日には上海曹楊影城で上海国際映画祭の目玉ともいえる「日本映画週間」の開幕式が行われ、田中監督は中国語で「こんにちは! 長澤まさみです!」と挨拶をして会場は大ウケ。「詐欺師たちが悪い奴から大金を騙し取る痛快エンターテインメント映画です。今から観る皆さんも思いっきり騙されて下さい!」と挨拶した。

さらに、23日に行われる閉幕式のレッドカーペットに合わせ、主人公・ダー子を演じた長澤が現地入り。中国でも人気が高い長澤だが、同所では『コンフィデンスマンJP』に加え『マスカレードホテル』の公開も控えてろい、現地メディアの関心も高いという。ホテルのロビーにも、これまでの映画のパンフレットや写真集、テレビのグッズなどを手にした数多くのファンに囲まれる。中国の人は好きなアイドルなどを食に例えた愛称をつけて呼ぶのが好きだそうで、「ゴマペースト」という意味の“ma jiang”と言う愛称で呼ばれているという長澤は、通訳に正しい発音を習っていた。

レッドカーペットに登場した長澤は、背中が大胆に開いた品の良い朱色のドレスを着こなして歩き始め、会場からは大歓声とどよめきが巻き起こる。その模様は中国全土に放送、配信され「長澤まさみ」がなんと瞬間的にトレンドワードの1位に(現地コーディネーター調べ)。その後、再びテレビ取材を受け『コンフィデンスマンJP』の見どころなどや出演者について質問された。

監督 コメント

ずっとドラマ畑で生きてきた僕が、初めての映画監督作品でまさか海外の映画祭に出席できるなんて思ってもいませんでした。
たくさんの方に囲まれて歩く人生初のレッドカーペットは夢のような時間でした!!

長澤まさみ コメント

(カーペットウォーキング前)
この会場に来てからいろんな方と少しお話しただけでも『コンフィデンスマンJP』見てますよ! と言って下さった方が何人もいらっしゃって。きっとこの作品を心待ちにしてくださってる人たちがたくさん上海にいらっしゃるというのを感じたので、もっともっとたくさんの人に観て頂けるように堂々と歩きたいと思います!

(ウォーキング後)
温かく迎えていただいて『コンフィデンスマンJP』を本当にたくさんの方々が観てくれてるっていうのが伝わってきました。すごくアットホームな映画祭で素敵な時間を過ごすことができました。
“ma jiang”という愛称で声をかけていただいて、どうやら「ゴマペースト」って意味らしいんですけど(笑)。皆さんにフレンドリーに呼びかけていただいて温かい気持ちになりました。
本当にたくさんの人たちが映画を楽しんでくれていると実感できた今回の映画祭への参加でした。もっともっと日本の映画がいろんな国のいろんな人たちに観てもらえるように努力していきたいと思います!