家庭用3Dプリンターおすすめ5選と用途別16選|ITジャーナリストが選び方を徹底解説

【この記事のエキスパート】

ITジャーナリスト:一条 真人

ITジャーナリスト:一条 真人

1961年生まれ。東京都墨田区出身。

パソコン雑誌『ハッカー』編集長、『PC PLUS ONE』編集長を経て、フリーランスに。

小説『パッセンジャー』で河出書房から作家デビューし、40冊以上のパソコン、スマホ関係書籍を執筆。最近では自ら電子書籍の編集パブリッシュなども行っている。


ITジャーナリストの一条真人さんへの取材をもとに、家庭でも手軽に使える3Dプリンターの選び方と、おすすめ商品5選をご紹介します。三次元データを入力するだけで、自分の思いどおりに立体造形を作りだすことができる3Dプリンター。少し前までは業務用の巨大なものが多かったのですが、最近では家庭でも手軽に扱えるサイズのものが増え、主にDIYを趣味としている人々から注目されるようになりました。しかし、「DIYで使いたい!」と思って商品を探してみても、どんな点に注目して選べばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。目的別に選んだ商品や注目の3Dプリンターレンタルサービスについても情報をお届けしていますので、いろいろな角度から検討してみましょう。

3Dプリンターの魅力とは?

立体物をまるでプリンターで印刷するかのような手軽さで製作できるのが、3Dプリンターの最大の魅力です。以前は、専用ソフトを使い立体物のデータを作る必要がありましたが、最近では3Dスキャナーで、見本をトレースして複製することもできるようになっています。

そのほかにもアートの世界ではさまざまな使い道も考案されています。3Dプリントの技術は、まだ発展途上です。まだまだこれからが楽しみな分野です。

3Dプリンターのメリットとデメリット

3Dプリンタは、1点ものの立体物を作ることに向いています。例えば結婚式や人生の節目のお祝いに、その人の3Dフィギュアを作成してプレゼントしたりなど。また仕事の面では、試作品などの見本づくりに活躍してくれます。紙に書かれた図面や透視図を見ながら議論するよりも、立体物が目の前にある方が長所も短所もよく見えます。

大変便利な3Dプリンターですが、欠点もあります。

ひとつめは量産には向かないこと。ひとつずつの製造コストが高額なのが原因です。そしてふたつめは、出力した立体物の強度が弱いことです。薄い層をいくつも重ねて立体物を作る3Dプリンターの方式では、どうしてもその接合部分が弱く、壊れやすくなります。従って、造形の見本としてはじゅうぶんでも、実用的なパーツとしては使えないのが現状です。

家庭用3Dプリンターの選び方! ITジャーナリストに聞きました

ITジャーナリストの一条真人さんに、家庭用3Dプリンターを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。プロがどんな点に注目して家庭用3Dプリンターを選ぶのか、ぜひチェックしてみてください。

積層ピッチをチェックする

【エキスパートのコメント】

3Dプリンターは層を細かくプリントできるかが重要

3Dプリンターは一層一層積み重ねてプリントしていき、3Dモデルを作成します。この一層一層のプリントが、結果として造形物を作成するというわけで、この層をこまかくプリントできるほどなめらかな造形物ができることになります。

1つの層のサイズを「積層ピッチ」といいます。高機能機ほど、この積層ピッチが小さくスムーズな曲面を描くことができます。ビギナーユーザーであまり造形にこだわらないのであれば、神経質にならなくて大丈夫でしょう。0.1mm程度であれば通常用途には充分です。

造形方式をチェックする

【エキスパートのコメント】

FDM方式(熱溶解積層法)と光造形方式

3Dプリンターの造形方式は1つではありません。一般向けにはFDM方式(熱溶解積層法)が使われています。これは熱で溶かした素材を一層一層重ねていき、造形していくものです。

ほかには光造形方式(光硬化性樹脂を噴霧し、紫外線レーザーで一層ずつ硬化させて造形していく方式)などがあります。光造形はFDMよりも細かい造形をすることができます。

作成可能サイズを考える

【エキスパートのコメント】

作成したいサイズと本体のサイズ確認もポイント

3Dプリンターは機種によって作成できるモデルの最大サイズが決まっています。当たり前ですが、「自分の作成したいものを作成できるか?」ということを考えて3Dプリンターを選択しましょう。

ただし、作成できるモデルのサイズが大きいと本体のサイズも大きくなってしまうので、プリンターの置き場所を考えて選択することも大事です。3Dプリンターは意外と大きいので、家庭での導入においては重要な問題です。

3Dスキャン機能を搭載しているか?

【エキスパートのコメント】

3Dスキャン機能とオプション機能で便利に

3Dプリンターはモデリングのために対応する3D CADソフトを使うのが一般的ですが、作りたいものがある場合、実物をスキャンしてベースデータを作成したほうが手っ取り早いことがあります。

立体物のスキャンには3Dスキャナーが必要になりますが、最近の3Dプリンターは3Dスキャン機能を持っていたり、オプションで対応できるものがあります。3Dスキャナーがあれば、コピーしたいものをスキャンしてデータを作成できるので便利です。

XYZ PRINTING(エックスワイゼット プリンティング)『ダヴィンチ1.0 Pro 3-in-1(3F1AWXJP00F)』:

出典:Amazon

この商品は3Dスキャン機能を搭載しているため、立体物をそのままコピーすることができます。

Wi-Fi機能を搭載しているか?

【エキスパートのコメント】

Wi-Fi機能搭載で作業が楽に!

最近のパソコンは無線LANで手軽にデータを転送できるものが一般的ですが、3DプリンターにもWi-Fiが搭載されているものが増えています。

プリンターの設定の変更をスマホからできるものもあり、3Dプリンター本体のボタンを操作するよりラクに作業できます。プリンターを移動させるときも、ケーブルを気にしなくてよいので便利です。

ここもチェック! 家庭用3Dプリンターを選ぶポイント

家庭用3Dプリンターを選ぶときに、ほかに知っておくといいポイントをご紹介します。

使用できる素材をチェック

PLA樹脂

PLA樹脂のメリットは、低温での加工が可能で反りに強いこと。デメリットはかたいために出力後の加工が難しく、柔軟性がないため割れやすいことです。

ABS樹脂

ABS樹脂のメリットは、出力後の加工がかんたんで柔軟性があること。デメリットは反りやすいためうすくしづらいことです。

カスタマーサポートもチェック

家庭用として商品化してまだ日が浅い3Dプリンター。感覚的な操作ができない分、使用上のトラブルも多くなりがちです。しかし、家庭用3Dプリンターのメーカーによっては、カスタマーサポートの体制が整っていない場合もあります。

はじめて使う方は、なるべく日本向けのローカルサポートが整っているものや、メーカー保証がついているものを選びましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)