ラルフ・ローレン、米国人ファッションデザイナー初となる英国の名誉ナイト勲章を受章

ファッションデザイナーであり、ビジネスマン、慈善活動家でもあるラルフ・ローレンが、ファッションへの貢献を評価され「名誉最優秀英帝国勲章KBE(ナイト・コマンダー)」を受章。英国バッキンガム宮殿で行われた非公開の叙勲式において、チャールズ皇太子殿下より名誉ナイト勲章が授与された。

1939 年にニューヨーク市ブロンクス区に生まれたラルフ・ローレンは、ニューヨーク市立大学バルーク校で経営学を学んだ後、2年間米国陸軍に入隊。除隊後はファッション業界で創作活動を行なう中で、Ralph Lauren を誰もがその名を知るグローバルブランドへと育て上げたのである。

50年以上にわたるキャリアの中で、ラルフ・ローレンは、以下のような栄誉ある称号・勲章・賞を授与されている。ニューヨーク市への類稀な貢献を讃えて、マイケル・ブルームバーグ市長(当時)から「キー・トゥ・ザ・シティー(市の鍵)」。デザイナー、ビジネスリーダー、慈善活動家としてのフランスでの功績を評価されたことによる、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ。偉大な米国人と呼ぶにふさわしい生涯を通じての社会貢献、および米英戦争時の星条旗の保存・修復における主導的役割が認められた、ジェームズ・スミスソン・バイセンテニアル・メダルなど。

ラルフ・ローレンの慈善活動は、医療格差の問題により、質の高い治療を受けられずにいるがん患者に焦点を当てている。ラルフ ローレン コーポレーションは、ジョージタウン大学のロンバルディ包括がんセンターにニーナ・ハイド乳がん研究センターを設立。またメモリアル スローン ケタリングがんセンターとのパートナーシップのもとで、ハーレム(ニューヨーク)に Ralph Lauren がんケアセンターを設立した。

また、ロンドンにおいても多額の寄付金を提供し、2016年6月、ロイヤル・マースデン病院内にRalph Lauren 乳がん研究センターを開設した。同センターは国際的な乳がん研究の最前線に立つ施設であり、特に分子検査分野に力を入れている。がんの早期診断や新たな治療法の開発で研究をリードするなど、大きな貢献を果たしてきたのだ。

ラルフ ローレン コーポレーションは 2019年6月、ロイヤル・マースデン病院に対するさらなる支援事業として、先端施設「オークがんセンター」の新設のための資金提供を呼びかけることを約束した。同センターは、ロイヤル・マースデン病院(ロンドン市サットン区)内に建設され、研究者 300 人以上を集めるとともに毎年 14 万人の患者の治療に当たる予定。世界最新の研究成果をいち早く応用して治療とケアを大きく進化させることで、ロイヤル・マースデン病院内はもちろん、その他のがん患者の闘病生活にも変革をもたらすものと期待されている。

ラルフ・ローレンは、名誉ナイトの称号を授与された初の米国人ファッションデザイナーとなる。英国の名誉ナイト/デイムの称号を受けたその他の著名な米国人としては、元大統領ドワイト・D・アイゼンハワー、ロナルド・レーガン、アンジェリーナ・ジョリー、スティーブン・スピルバーグ、ビル&メリンダ・ゲイツ、アンジェラ・アーレンツなどが挙げられる。

英国の叙勲制度は、国家に対する並外れた功績・尽力を顕彰するもので、英国籍以外の方々も対象。外国籍の功労者には、英国の国益への重要な貢献に対し、「名誉」勲章が授与される。英国の叙勲はすべて、功績・貢献度に基づいて行われ、名誉勲章は英国外務・英連邦大臣の推薦により、女王陛下から授けられる。ラルフ・ローレンには今後、名前の後に「KBE」の称号を任意に添えることが許される。