オリックスのドラフト2位・頓宮裕真(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 頓宮裕真が捕手コンバートへ

 ここまでパ・リーグの最下位に低迷するオリックスが大きな勝負に出る。2018年ドラフト2位のルーキー頓宮裕真を、大学時代のポジションである捕手に再コンバートするという。頓宮はアマチュア時代、主に捕手としてプレー。3年春、4年春と2度にわたり捕手でベストナインにも選ばれた。

 しかし、ドラフト時は内野手として指名を受け、当初から内野手へのコンバートを前提としてプロ入り。春季キャンプから主に三塁手としての練習を行い、「5番・サード」で開幕スタメンを勝ちとったが、打撃不振により5月1日に登録抹消。5月24日に再昇格を果たしたが、同月末に再び登録抹消となった。

 ここまでは主にサードとファーストを守ってきたが、本人に捕手へのこだわりが再燃し、福良淳一GMに直訴。再コンバートが認められた格好だ。今後は中嶋聡二軍監督の下、ファームで捕手としての指導を受け、徐々に経験を積んでいくことになるだろう。


◆ 打てる捕手の時代に

 オリックスは今シーズン、若月健矢を正捕手として起用しつつ、高城俊人、伏見寅威、飯田大祐らも出場。しかし、各選手ともに打率は2割に届いておらず、本塁打も若月、伏見が1本ずつ記録しているのみ。一方で頓宮は、打率1割台ながら本塁打は3本。もともと打撃力には定評があるからこそのコンバートだったが、今度は再コンバートによって「強打の捕手」を目指していくことになる。

 また、打撃に定評があり、代打要員としても器用されていた伏見が6月18日の巨人戦でアキレス腱を断裂。長期離脱は避けられない状況だ。チームにとっては痛手だが、頓宮にとっては大きなチャンスでもある。パ・リーグには、首位打者を争う森友哉(西武)のような稀有な存在もいるが、多くの選手は打撃面で苦しんでいる。

 打撃力があれば大きなアドバンテージになることは間違いないが、一軍レベルで通用する最低限の守備力は必要であり、レギュラーともなれば、捕手としての能力はより重要さを増す。打撃と守備の頓宮が二軍で実戦経験を積み、捕手として一軍デビューする日が楽しみだ。

<オリックス・捕手成績>
▼ 若月健矢
62試合:打率.170(141-24)/本1/打点7

▼ 伏見寅威
39試合 打率.164(61-10) 本1 打点9

▼ 高城俊人
5試合 打率.182(11-1) 本0 打点0

▼ 飯田大祐
2試合 打率.000(2-0) 本0 打点0

<参 考>
▼ 頓宮裕真
26試合 打率.193(88-17) 本3 打点10
※数字は2019年6月18日終了時点